株式会社アテア

ブログ

ビジネスもプライベートも。「元気」の状態の見極めがスムーズな前進のカギ

2025年07月17日

「元気」と「生命力」について知り、スムーズに前へ

「なんとなくうまくいかない」
「やる気はあるのに、なかなか取り組むことができない」

そんな時、無理に行動したり、自分を責めたりすることはないでしょうか。
実は、その要因はあなたの「元気」の状態かもしれません。

そもそも「元気」とは何かを知り、その状態を見極めていくことで、仕事ややりたいことをもっとスムーズに進めることができるはず。

そして、その見極めの範囲を広げることで経営や組織の運営を円滑にしていくことでしょう。

「常に成長したい」向上心を持つことは大切だけれど

先日、開催した「下半期ビジネス指針セミナー」。経営者の皆さまはもちろん、今回はいつにも増して、さまざまな皆さまにご参加いただきました。

これから経営に携わるという方、組織の中でプロジェクトリーダーを務める方、今よりも視座を高めて経営者的な視点を身に付けたいという方などが、包括的に神社学の視点から学びを得たいと集まってくださいました。

向上心が高い皆さまばかりで、ご自身や周囲にとって良いと思われることには積極的に取り組んでいきたいと考える方々です。

ですが時には、内省をしようとしても、それが大事なことだとわかっていてもできないことがあるといいます。

それは、決して苦手意識があるからではなく、そもそもの「元気」がないからなのです。

近頃、SNSなどで「風呂キャン界隈」という言葉が見受けられます。疲れや忙しさなどからお風呂に入るのをやめてしまう人たちを意味するそうですが、これもご本人は衛生的に良くないとわかっているはずなのです。わかっていても、自分のことを最低限、整えてあげることができなくなってしまうほど、元気がないということ。

それが慢性的にできないという方も増えている、つまり慢性的に元気がない状態が続いているということです。

元来、「元気」とはどのようなものであるか

慢性的に元気がない方が増える傾向にある近頃ですが、元気の状態が現在どのレベルにあるかは、私たちの心・魂・体すべてに関わってくるのです。

アテアでは「元気」を「生命力」と呼びかえています。それは日常を進んでいくために必要なさまざまなエネルギーです。

具体的には

・気力
・体力
・精神力
・胆力
・思考力

など、多岐にわたる生命の力であり、それらが十分に備わった状態が、生命力があり、元気があるということです。

このような生命力が下がれば当然、元気がなくなります。元気がなくなればなくなるほど、未来に向けて変わっていこうという意欲はなくなるでしょう。

意欲がなくなれば「もういいや、自分なんて」、「どうせ自分なんて」などと、自分で自分を責めてしまうようになっていきます。

「できない自分はダメだ」と魂を削るような状態になり悪循環に陥ります。それが続けば、そのうちに、生きているのが苦痛といった段階までいってしまう方もいらっしゃるわけです。

そうなってしまっては、心身ともに健常な状態とはいえないでしょう。

「元気」の状態で何をどうしたらよいかも変わる

もちろん、生命力に満ちあふれ、十分に元気な方もいらっしゃいます。そして、世の中にはこうすれば夢がかなう、運が上がる。あるいは、どうしたらビジネス上で自分の価値が上がるかといったメソッドが多種多様にあります。

自分が今、どのような状態であるかを感じ取っておけば、何をやったらいいのかも判断しやすくなります。

例えば、とても元気な人はウォーミングアップ的なことをする必要はないでしょう。ただちに実働した方がぐんと前進できるはずです。ウォーミングアップ的なことからやってみても、逆にそれが全く効かない、効果のない方法だと感じてしまうことになります。

一方、「風呂キャン界隈」くらいに元気がない状態なら、まずは睡眠をとるのが優先ではないでしょうか。

日常生活を整えるにしても、自己卑下をしない程度に衛生的な生活を取り戻す。部屋が散らかっているのならば、一気にやるのではなく、少しずつ片づけられるようマイルストーンを置いていく。元気のない人たちにいきなり「タスク管理をして」とか「神社に参拝をして」というのは段階的に無理というものです。

これは、元気な方にとっても明日は我が身なのです。今、安定していて余裕があるからといって、それがずっと続くとは限りません。

人は、基本的には弱いものです。突然まさかと思うようなことが起こることも考えられます。あまり考えたくはありませんが、自分の命に関わるような病気が見つかったり、あるいは環境の激変があったり。日本が巻き込まれるような戦争が起こるリスクも絶対にないとは言い切れません。

そのような事態の中でも心身ともに乱されずにいられるかと言ったら、私も含めてそんなことはないと思うのです。

「元気」の状態の見極めは重要なリスクヘッジ

だからこそ、自分もいつなんどき、元気でいられなくなるかもしれないと予測しておくのは、安定した活動のための準備のひとつとなります。

これは、自分自身のことだけ考えておけばよいというものではありません。チームで行動するのであれば、チームメンバーにも気を配る必要があります。なぜなら、元気のある、なしは伝染するものだから。

人間の脳の中にはミラーニューロンという神経細胞があります。ミラーニューロンは共感能力に大きく影響を与えるものです。その脳機能から、同じチームで仕事をする人同士の思考というのはお互い伝わりやすいわけです。

「何をやってもうまくいかない」という思考の方の近くにいると、普段であれば気にならないちょっとした不具合があった時でも「もしかしたら、自分は今、良くない運なのだろうか」と思い込んでしまうようになるのです。

思考の伝染により自分の「ダメ」の上書きを重ねて、いつの間にか似たような思考になってしまいます。

であれば、ポジティブ思考の方と一緒にいれば良いのかといえば、一概にそうともいえません。
繰り返しになりますが、自分もチームもうまくいっていたとしても、いつ何が起こるかは誰にもわからないのです。

元気の状態は常に変動しているという考え方を持ってみましょう。朝、起きた時と一日仕事をした夜とで同じように元気という人はいないでしょう。

元気かどうかにはさまざまな要因があります。そして、ポジティブかネガティブかの土台にその元気があるのです。

ですから、常に今の時点での元気はどのような感じなのか。ご自身はもちろん、チームのメンバーに対しても捉えていく視点を持っていきましょう。それが、結果的には重要なリスクヘッジとなるのです。

営業職も事務職も会社というひとつのチーム

もう1点、ポジティブとネガティブのように相反するものはどうしても対立してしまう傾向があります。

元気でガンガン行動できる方ほど、元気がなくてできない人を認められないということがあるでしょう。そんな時は、そういう方々が存在しているからこそ、自分は元気なのかもしれない、自分の元気を分けてあげられないかなどと考えてみることも大切です。

そのようにバランスを取ることで、より強いチームワークや寛容性が育まれていきます。

ある経営者の方に伺った話ですが、営業職と事務職の対立構造というのもあるそうです。外で能動的にセールスをする営業職と、社内で守備をするようにコツコツと仕事をこなす事務職。

お互い適材適所であるのに、「俺たちが外でがんばっているからこそ」、「私たちがやってあげているのに」といった状況で対立してしまう。

本来、両方あるから成立するのが会社であり、会社というチームとして勝つのが本筋のはずです。

もし、そのような対立が生じてしまったら、チームの成り立ちを包括的な視点で捉え直すためにも神社参拝に行って観察するのをおすすめします。

神社は社殿だけで成り立っているわけでも、鳥居があれば神社でもありません。全部の要素が揃ってこその神社です。同様に、社員全員が揃うから組織、企業であるわけです。

そして、コミュニケーションで成り立つのが人間の関係性であり、そこから出来上がっているのが組織ですので、やはり自分や周囲の元気の影響を受けます。

相手に対する寛容さも元気で余裕があれば持つことができます。アテアの神社学では、このような内容を論理的にお伝えし、元気すなわち生命力を補充するためにも神社に参拝することをおすすめしています。

ただ、神社に行くにもその元気の段階に応じて、どちらの神社に、どのように、どんな目的で参拝した方が良いのか、参拝の回数も異なります。それは、個人によって薬の処方が変わるのと同じこと。

あなたに合った進み方を知るためにもアテアと共に神社学について学んでいきましょう。

もうひとつの「元気」の捉え方についてはこちらのブログをご覧ください。
病気の反対は元気? 「元気」をどう捉えるか

5日間無料メール講座 運が動き出す! 『整える力』を身につける神社活用法

がんばっているのに、成果が安定しない。
努力しているのに、流れが続かない——
その原因は、行動ではなく“整えの土台”かもしれません。

5日間無料メール講座
『運が動き出す!整える力を身につける神社活用法』

神社は「お願いをする場所」ではなく、
本来は“自分と環境のリズムを調える場所”。

この講座では、全国延べ2万社を巡って体系化された神社学から、運の流れと調和するための“整える力”を、心理学と風土の視点でお伝えします。

がんばる前に、整える。
そのひと工夫が、運と成果の差になります。

あなたの運をひらき、人生の流れに乗る 古代神道の知恵を学ぶ『神社ゼミ』

変化のスピードが加速する今、何を選ぶか以上に、「どんな状態で選ぶか」が問われる時代。
だからこそ、焦って動く前に、自分の軸を整えることが、未来をひらく大きな差になります。

神社ゼミは、古代神道に基づく“日本古来のマインドフルネス”を軸に、心・魂・体のバランスを整えるための学びと実践ワークを、毎月お届けする通信講座です。

自然の流れと調和しながら、自分の感覚を取り戻していく。
その積み重ねが、選択の質を変え、運をひらき、人生をしなやかに進めていく力となります。

その他のブログ

ビジネスもプライベートも。「元気」の状態の見極めがスムーズな前進のカギ

目次「元気」と「生命力」について知り、スムーズに前へ「常に成長したい」向上心を持つことは大切だけれど元来、「元気」とはどのようなものであるか「元気」の状態で何を……

2025年07月17日

詳しくはこちら

神社と漢方の意外な3つの共通点。より広い視野で包括的に学ぶ意味とは

目次大きく3つの共通点がある神社と漢方古来、根付いてきた神道の影響により日本になじんでいった漢方歴史的に見ても共通点の多い漢方と神社一部が全部、全部が一部。包括……

2025年07月03日

詳しくはこちら

 「劇場版『名探偵コナン』」と「神旅®」~忘れ去られた神様との繋がり感を取り戻す~

「目の前にいるわけではないのに、遠い昔ここにいた方々と出会い、通じ合えたような気がした」 先日、「神旅®アウェイク」を行った宇佐の地で、歴史上の人物に共感し、ご……

2025年06月13日

詳しくはこちら

【光輝ブログ】アメリカの海軍史研究者にも「幸運艦」といわしめるほど名を馳せた駆逐艦「時雨」

旧日本海軍が所有していた艦はほとんどが悲劇的な結末を迎えています。ですが、そんな中でも不思議なほどに被害を受けることなく生き残った艦が何隻かあります。 「幸運艦……

2025年06月02日

詳しくはこちら

日本古来のマインドフルネスで整える自分軸。経営者に伝えたい決断力の高め方

アテアでは先人の知恵を大切にし、それらを人生や仕事に生かしていただくための知識や具体的なワークをお伝えしています。ですが、先人の知恵とはどういったものか具体的に……

2025年05月30日

詳しくはこちら

【見えない世界の基本①】人も土地も物も。誰もが持つ情報空間とは

アテアでは、「神旅®」を始めとするセミナーやビジネスコンサルティングなど各種サービスを通して、皆さまが望む未来へと向かうためのお手伝いをさせていただいています。……

2023年11月27日

詳しくはこちら