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「漫画が大好き」と常日頃から公言し、クライアントの皆さまにも読んだり見たりしてほしいと漫画やアニメをおすすめしている私ですが、とうとう初音ミクと出会ってしまいました。
「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」を見るため、ここしばらく何回も劇場に通っています。ゲームから生まれたこの映画がなぜ私の心をこれほどまで動かし、必要とされる皆さまにおすすめしているのかについて、今回はお伝えしたいと思います。
目次
書泉グランデのイベントをきっかけに出会った初音ミク
今年2月に書泉グランデさんで「龍神タロット」のイベントを行っていただきました。当日も含め、打ち合わせや準備のためにうかがっていたのですが、その際にスタッフ用の通路を通ることがありました。その通路の途中に、すでに劇場公開となっていた「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」関連の雑誌が置いてありました。その本に先に目を留めたのは光輝でした。
なぜかその本が気になり、映画を1人で見に行ったそうです。普段、映画は友達と見に行くのがほとんどで、彼1人で行くのはとても珍しいこと。しかも、ちょうど代理巡拝でスケジュールがびっしりだった頃ですが、仕事を調整しては何度も出かけていたようです。すでに4回も映画を見に行っているという話を聞き、短期間に何度も見たくなる映画となると、私自身も興味が湧いてきました。
この時のどんな映画なのかという興味は、光輝がここまで熱意をもって興味を示す映画ということは何かあるのだろうなと、彼のことを知りたいと思ったのもあります。
やはり、スタッフの新しい気づきというのは社内にもそのまま関わってきますから。
そこで、一緒に映画を見に行きました。ネタバレは好きではないので、ゲームが原作らしいという程度の知識のみで向かいました。私は、ゲームはそもそもしませんし、ボカロもよくわかりません。映画の内容についていけるかなと思いましたが、そんなことは杞憂に終わりました。
直球で胸に響きました。正直、この年になって初音ミクを見ることになるとはと思いつつも、これは、産土神が私に見せた映画だと思ったのです。
「セカイ」という情報空間で自分らしさを取り戻す
この映画の元となっているのは「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(通称プロセカ)というアプリゲームです。
4年半ほど前にリリースされたリズムゲームなのですが、登場人物たちのストーリーが特徴的です。
4人メンバーのチームが5つ、計20人の登場人物たち。彼らが抱く想いによってできた「セカイ」が主な舞台になります。この「セカイ」というのは、私がよくお伝えしている情報空間そのものといえるでしょう。
「セカイ」それぞれに1人ずつ初音ミクがいます。「セカイ」の色や雰囲気に合わせたミクです。
チームのメンバーの属性も、遊園地でショーをしているチーム、学生同士でバンドを組んでいる少女たち、挫折してしまった元アイドル……とバラバラです。共通点は全員が何らかの形で音楽に携わっているということ。そして、何かに葛藤し、自分らしさを見失っているということ。
「セカイ」で自分の本当の想いに気付き、埋もれてしまっていた歌を見つける……というのがゲームの概要です。
さて、ここからが映画版のお話です。ネタバレが嫌な方はご注意くださいね。
ストーリー展開としてはかなりベタなものではあります。
でも、なぜか魂に響くのです。おそらく、「魂に響かせる」ということをテーマに描いているのだなと。
そして、映画のミクは「セカイ」の中で力を失い、倒れそうになります。その姿が、人間の想いを受け取ることができずに倒れそうになっている産土神に見えたのです。ミクが産土神とは!
5つのチームのメンバーたちは、倒れそうなミクのためにどうすれば良いか考え、行動していきます。
自分の歌、すなわち本当の想いを「セカイ」にいるミクのサポートを受けながら見つけ、見つけることにより自分らしさを取り戻し、力が発揮されるようになります。
ゲームとは異なるという映画版独自のミクの動向が本当に良くて、見どころです。
これからの風の時代に必要なものが詰まっている映画ではないかと思います。
想いとともに、歌、音はもちろん無形なもの。映画の登場人物たちのように曲が作れたり、たくさんの観客を動員できたりといった何者かになれたらいいというのではなく、私にもあなたにも、皆さま一人ひとりに想いがあるということが大切なのです。
しっかりした背景のコンセプトとプロセカにとっての音楽
なんて素晴らしい映画なのだろうと感銘を受けた私は、それ以降、神旅®やセミナーでお会いした皆さまで、今必要だと思われる方々に、この映画をおすすめしています。
それぞれに重点的に見ていただきたいポイントがあるので、それとともに、とにかく見てほしいとお伝えしています。
初音ミクや20人の登場人物たちに共感してほしいというのではなく、映画全体で何を伝えようとしているか、そして、人の力の素晴らしさを感じ取っていただきたいと思うのです。
ところで、2月に行った神旅®ディープでは、代理巡拝を重ねるうち開催直前にテーマが変わり、「風の時代こそコンセプトが大事」ということをお伝えしました。お題目ではなく、コンセプト。このコンセプトというのは言い方を変えれば「想い」でしょう。
企業において、想いは大切です。たとえ創業者でなくとも、2代目には2代目の3代目には3代目なりの想いがあるはずです。その想いが核となり、周囲の方々に響いていきます。それを響かせられなければ社内のマネジメントは難しく、社内にすら響かない想いはお客さまに届くのは困難でしょう。これは、個人の活動をされている方でも同様です。
しかしながら、その想いが単なるお題目になってしまっていることも少なくありません。お題目というのは言葉という型にして毎日唱えておけばいいだろうという態度です。
そもそも想いを言葉にするためには、その言葉を選んだ背景をきちんと意識する必要があり、その背景をどのようなレイヤーで重ねて言葉に落とし込んでいるかが大切なはずです。
言葉を入口として、何を響かせたいのか、共感したいのか。
無形の時代だからこそ、想い、言葉という無形のものを自分でしっかりと保持し、背景を常に語り続けていくことが言葉の形骸化、お題目化を防ぐのです。
私たちが大切にしたい、言葉やコンセプトがプロセカの世界では音楽だということです。
自分さえ変わればいいだろうと考える時代が長く続き、それにさえ自己責任を問われ、自分の努力が足りないからダメなんだと思い込みがちです。それはある種の洗脳で、そもそも自分1人で変わるなどなかなかできないことです。
他者と関わり、共感し、最終的には自分のためでもあるけれど、相手のためにもなりたいという想いから成長しようとしていく。自分のためはゼロ、他者のためには100などと、どちらかに偏り過ぎても不自然でバランスがよくありません。
そのようなことも頭に置きながら、プロセカで疑似体験をしていただければと思います。
フィクションだからこそ描ける世界があります。
「セカイ」という情報空間を映像として目にすると実感が伴います。闇のような想いに侵食されると「セカイ」がどう影響されるかも映像と音楽で表現されると言葉で伝えるよりもはるかにわかりやすいのです。
だんだん、登場人物たちを応援したい気持ちにもなってきます。ぜひ、さまざまな視点から見ることをおすすめします。
1月の公開からしばらく経っていますが、まだ上映されているようです。つい熱く語ってしまいましたが、映画の宣伝では決してありません。私もあと何回、劇場で見られるかと楽しみにしているところです。
情報空間についてはこちらのブログをご覧ください。
【見えない世界の基本①】人も土地も物も。誰もが持つ情報空間とは
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