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風の時代が完全に移行する2027年に向けて、さまざまな価値観が揺れ動いています。こんなとき、何に重きを置いて物事を受け止めたり考えを進めたりするとよいのかも迷ってしまいがちです。
アテアでは神社を切り口にさまざまなことをお伝えし、内省の手掛かりとしています。
今回は、「なぜ神社なのか」を神道に教義がない理由などとともにお伝えいたします。
なぜ神道には教義がないのか
アテアのさまざまなサービスの基本であり、入口としてお伝えしている神社。神社といえば、神道。神道というのは宗教なのではないかと考える方も多いかと思います。ところが先日のブログでもお伝えしたように、そこのところは非常にあいまいです。
というのも、神道には教義がないから。神社の神職の方々が神道についてお話される際にも、まずは冒頭で「神道には教義がない」とおっしゃいます。
宗教とするものにはいくつかの条件がありますが、その中には「教義がある」ということが含まれます。その点からすると、神道は宗教には当たらないといえるのです。
では、なぜ神道には文字に著された教義がないのでしょう。
ビジネスの場でも何らかの集まりにおいても、私たちは契約書やノウハウ集、マニュアル、規約などの形で文字を残し、論理立てて相手に伝えようとします。もちろん文字だけでは伝わらない部分もありますが、言語化し文字にして記す部分には共通認識を持ちやすいものです。そこには確認の意味もあり、後日そこから逸脱した場合も、口頭だけであれば発生するかもしれない「言った言わない」の齟齬も防げます。
一方、文字にしたからすべてが伝わっているだろうという思い込みによる誤解が生じることもあり得ます。いずれにしてもメリット、デメリットがあり、ここにも陰陽があるということです。
ただやはり、広く知ってもらおうとすれば、教義がある方が良いにも関わらず、神道に教義がないのは、元々が大自然を神様としてお祀りをしてきたからです。大自然そのものからさまざまなものを五感で感じ取り、それを生業や暮らしに生かしてきたのが日本における神社の始まりです。
時代が進むにつれその場所を聖地として大切にし、お社や祠を建てていったのです。それが現在の神社や神道へと繋がっていったわけです。自然を感覚的に感じることが神道の主になるのですから、そこに文字がなくても不思議ではないのでしょう。
「大自然が神様」意識していなくても受け入れている日本人
そして案外、この「大自然が神様である」ということを大概の日本人は意識することなく感覚的に理解できています。当たり前になっているからこそ、疑問にも思わないというところがあります。
日本人が「空気を読む」、「察する」などのハイコンテクストなコミュニケーションが可能なのは、感性、本能のレベルで神道の教義を理解しているからともいえるでしょう。
そもそも、ホモサピエンスとしての脳の発達で顕著だったのは、言葉にできない本能的な直感の部分でした。例えば、東日本大震災のときに「あ、危険だ。説明できないけれど、今すぐ180度回れ右して逃げろ!」という直感により逃げきったという話を聞いたこともあります。虫の知らせのようなものを信じるような、脳の使い方ができるのが日本人だともいえます。
アテアでは、五感が大事であるとよくお伝えしています。さらに、五感のみならず、そこに経験も重ね合わせていくことにより直感はどんどんさえていきます。
ただ、直感もそのときの体調や心理学的な認知バイアスによって、いつでも100%発揮されるのは難しいもの。
そこで、必要なときに、その直感をできるだけ精度を高くしていこうと、先人の方々は修行を重ねていたのです。
山にこもって滝に打たれたり、川や海で水ごりをしたり。肉体をある一定の自然に触れさせる、自然の中に没頭させることで、肉体や神経回路、脳の使い方を変えていきます。その変化のきっかけを受け取る入口が感性、感じ取る力です。それをアテアでは感知力とお伝えしています。
神道は、感知力から知るものだといえます。バイブルのある宗教は文字、言葉ありきであり大脳新皮質でロジックとして受け取り、言葉で伝えあうことに価値を見出だしています。ここが神道とはまったく異なるということです。
価値観が変化する風の時代が本格化する今、大自然を感性で捉える神社、神道というものを改めて考える時代が来ているといってよいでしょう。
「風の時代」にこそ忘れかけていた感性を磨いて
古来、先人たちが感知力を大切にしてきた日本ですが、明治時代に大きな転換を迎えます。
明治政府の西欧列強に追いつくための方針により、西洋の考え方が積極的に取り入れられ、江戸時代までの日本の精神性がないことになってしまったのです。
それから150有余年、令和の私たちの環境や生活も大きく変化しました。
そして、2020年末に始まった風の時代は2027年には完全移行します。
風の時代は無形の時代です。
もちろん、いつの時代になっても言葉や文字で残すこと、伝えることは大切なことです。ですが、どんな物事にも陰と陽の側面があり、良いところも悪いところもあるものです。
そこで、風の時代にこそ一度、人間の進化の本質に立ち戻り、本能である感性を磨いていきましょう。それによって忘れかけていた日本の精神性を取り戻し、仕事や生活に生かしていっていただきたいのです。
そのためにアテアが行っているのが、「神旅®」をはじめとするサービスです。
特に「神旅®」は感性、感知力を磨くことを大切にしています。神社や聖地のある土地に実際に向かい、その土地の様子や空気感を体感するアクティブラーニングを行っています。
そこに行かなければ感じられないものを感じ取る大切さを実感いただくことにより、あなたの中に眠る可能性にアクセスしていくのが「神旅®」です。
人間の根本の部分を開放し、あなたが望む未来をつくるためにご参加いただき、活用していただけますと幸いです。
【大きな揺らぎも味方につける】神旅®ディープ4・5・6月開催のお知らせ
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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。X(Twitter)でも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。
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