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生物は、本能的に自分の遺伝子を持つ子孫を残そうとするといわれます。
ですが、血の繋がる子どもや孫を残す、それだけが大切なことでしょうか。
今回は、「心の遺伝子」についてお伝えしようと思います。
目次
遺伝子を残そうとするのは生物としての本能であるとは言うものの
動物の本能というのは不思議なもので、たとえ誰に教えられるわけでなくとも、子を産み育て、自分の遺伝子を子々孫々へとつないでいこうとするものです。これは動物に限らず、アメーバのような原生動物や植物にも見られるものだそうです。
私たちはつい、目に見えるものだけが良い結果と思い込んでしまうもの。そのため、このような「遺伝子を残すことは本能」といったことに物理的にこだわり、「自分は血の繋がった子孫を残していないから」と落ち込んだり、気後れしたりといったことが少なからずあるのでしょう。
人間が生きて何かを残していくということは、直接的に遺伝子を残すといったことに限られるものではないのではと、私は思います。
もちろん、子どもを産み育てることは大切であり、本当に大変なことです。けれども、違う形であっても未来にさまざまなものをつなぎ、手渡すことは可能です。
例えば、遠い親戚や血の繋がりはないけれど親しい目上の方など、印象的な方というのが誰しもいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方の考え方や物事の選択の仕方、振る舞い、投げかける言葉などは、忘れられず心に残るものです。そういったことはその方の人生の在り方そのものを受け取っていると言ってもいいでしょう。そして、それは周囲の人たちにさまざまな影響を与えています。
このようなものこそが「心の遺伝子」なのです。
血の繋がりがなくても末永く伝わる「心の遺伝子」
「心の遺伝子」というのは、血の繋がりのように明確に引き継がれていくものではないかもしれません。ですが、その分、多くの人々の心に印象深く残っていきます。
そして、それは歴史に残るような特別なことというわけでもないもの。
もしかすると、驚くような偉業の場合もあるかもしれませんが、大抵は優しい気配りの仕方であったり、経験に基づく知恵であったりと、意識しなければ見逃してしまうほど些細なこと。そんな積み重ねが将来的に多くの人の助けや心の支えになっていくものなのです。
折しも、風の時代は目に見えてわかりやすいものより、目に見えないものに価値が置かれる時代。
わかりやすい血の繋がりばかりではなく、「心の遺伝子」を脈々と受け継いで私たちが今、存在しているのであれば、多くの先人たちは皆、親戚のようなものです。さらに、今度は私たちが未来に生きるであろう誰かのために「心の遺伝子」をつないでいくと良いのではないでしょうか。
「心の遺伝子」を受け継ぐために活用したい神社
私たちが自分の祖先や誰ともわからない先人たちから「心の遺伝子」を受け継いでいるように、未来へと「心の遺伝子」をつないでいくのだという意識を忘れないためにも活用していただきたいのが、神社という場所です。
今という時代に、この場で肉体と心を持って存在し、自由な意思でさまざまな選択ができるという状態で私たちは生きています。
今のあなたが何気なく行う選択ひとつ、生きざまひとつも、実は周囲の方々に何かしらの影響を与えているものです。さらにそれは、未来のどこかの誰かにも「心の遺伝子」として手渡されていくはず。
ただ、普段そのようなことをずっと意識し続けることは難しいことでしょう。そこで、折に触れてそれらを思い起こす場所として訪れていただきたいのが、神社なのです。神社は、その社殿が建造されるよりも前から、先人たちが積み重ねてきた知恵の宝庫でもあります。
ともすると物理的な遺伝子の伝達に心がとらわれてしまいがちな私たち。そこだけにこだわるのではなく、「心の遺伝子」も引き継がれていくのだということを心のよりどころでもある神社で考えていただければと思います。
心がひと休みしたいときにも、神社はうってつけの場所です。こちらのブログもぜひご覧ください。
「神社は心のふるさと」 風の時代の今こそ意識したい心のセキュアベースとしての神社
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