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アテアで皆さまによくお伝えする「地縁ネットワーク」という言葉。
「神旅®」で皆さまとご一緒したり代理巡拝に伺ったりする、神社仏閣や聖地は「地縁ネットワーク」で繋がっています。
今回は、「地縁ネットワーク」とは何かについて、改めてお伝えしたいと思います。
地球全体を巡るエネルギーの通り道
地球にはエネルギーが循環する道筋があります。
地球を人体に例えるならば、それは人間の体の中にある神経回路や血管、リンパ、経絡のようなものです。人間の体内にはいろいろな体液も含めたエネルギーが循環しています。地球も同様で、その道筋は地球の経絡、龍脈と呼ばれています。
経絡であるならツボ、血管であるならば弁のようなエネルギーの分岐点となる場所が龍脈にもあります。先人の方々は「ここはエネルギーが集まるところだ」、「エネルギーが地上に噴き上げるところだ」。あるいは逆に、「地中に吸い込まれていく場所だ」などと鋭い五感で感知していました。
そして、そこに建てられているのが神社仏閣であり、建物を建てずとも聖地として大切にしてきたのです。
神社仏閣や聖地は、パワースポットと呼ばれていることもあり、そこだけをクローズアップし、点として捉えられがちです。けれども、そもそもは、すべてが龍脈などの流れに沿って存在しているものであり、網目のように繋がっているわけです。目の前にある神社仏閣だけが独立してあるのではなく、日本中の神社仏閣や聖地、海外までもそのエネルギーの流れは通じているのです。
そして、アテアではこの繋がりを「地縁ネットワーク」と表現しています。
というのも、龍脈は人間に経絡、血管、リンパとさまざまな道筋でエネルギーが流れているように龍脈も一種類ではありません。その種類により、どの土地に通っているか、どこの神社仏閣同士が関係しているのかなどを先人の方々は緻密に考えて繋がりを構築してきました。そして、繋がりそのものがエネルギーを発生させ行き届かせる装置のようなものになっているのです。
ただ、そんな地縁ネットワークもエネルギーが滞ってしまったりうまく行き届かなかったりするところが出てくることがあります。
そこで、それを敏感に感知した先人たちが考え出したのが、「○○詣で」、「○○巡り」といった祈りの方法ではないかと、私は数多くの神社を巡りながら推測しています。
人間が循環を起こす媒体として物理的に動いて、エネルギーの動きを促す。そのことにより、自分自身のエネルギーの循環にも良い影響が生じて、願掛けの願いが叶うといったことではないでしょうか。
地縁ネットワークと代理巡拝や「神旅®」との関わり
現代においてエネルギーが滞り、地縁ネットワークが繋がりにくくなるというのにはいくつかの要因が考えられます。
先ほどの、神社仏閣を点で捉えてしまうというのもその一つでしょう。
目の前の神社仏閣に連なる他の聖地への想いが湧かないということは祈りがそこへは届きにくいということ。本来は地球全体へと循環するはずのエネルギーの勢いが弱いために流れていかないのです。
特に明治以降は、祈りの仕方が変わってきています。昔が良くて、今が良くないというわけではなく、時代の移り変わりはやむを得ないとはいえ、変化はそれまで行き届いていた流れが滞ってしまう元になってしまうということです。
近代化も影響しているかもしれません。
人間は心を持つ生き物です。近代化したとしても、目には見えない心のケアは大切なはずです。けれども、物質的な豊かさを追求し、それが行き過ぎてしまうことで自然破壊などに繋がり、途切れさせてしまった部分があるかと思います。
また、神様への気持ちを必要としなくなった方も多いでしょう。
神様への祈り、ご先祖様を大切にする心などが何の役に立つのかと思ってしまう。あるいは、大切にしたいという心を悪用する人たちが現われ、その影響から、信仰や目に見えないものは怪しいといった風潮が広がってしまう。
さらに、地域の開発のために廃村となるところもあり、そこにあった神社やお寺がなくなってしまうといったこともあります。
これらの要因が重なり、地縁ネットワークが途切れたり、エネルギーがコントロールできなくなったりしている場所ができてしまいます。そこで、他のところに地縁ネットワークをつなぎ直し、新たなエネルギーの循環を生み出すためにアテアでは代理巡拝をさせていただいています。
先人たちが元々あった龍脈などをコントロールし、活用するために整えてくれたものが長い年月で、ストップしてしまった、コントロールができなくなったところを新たにアテアで代理巡拝することで、修復したり整えたり、新しいコントロールの道筋を作ったりしているのです。
と同時に、「神旅®」もその役割を担っています。
エネルギーが行き届いていないところなどで、皆さまと共に祈り合わせという形で、詰まっているものを勢いでバーっと開いていったり、詰まりそうなところを緩やかにきれいに流していったりさせていただいています。
地縁ネットワークを整えるということも、「神旅®」の一環なのです。
地縁ネットワークの表われは市井の先人たちの営みの中に
地縁ネットワークとはどのような繋がりなのかがわかりやすい出来事が、今年行った「神旅®」の中で起こりました。
ちょうど新型コロナウイルスがまん延し始めた頃、「神旅®」でとある都内の神社に伺う予定をしていました。
ところが、その回は中止となり、数年後ようやくその神社で「神旅®」を行うことができました。
その神社の近くには、ある有名なお店がありました。
それから数年。実は、そのお店の名前が、つい先日伺った神社の地域に由来していたのです。さらに、お店の初代の方がそこのご出身だったそうです。
代理巡拝や「神旅®」で伺う場所というのは地縁ネットワークに基づいて、適切な順で参拝していきます。ですから、何年もの歳月を経て、地縁が繋がっていったということです。
しかも、この繋がりは200年余り前に確かに生きた先人がつくり出したものです。地縁ネットワークは、神様や神社、歴史上有名なエピソードのみで成り立っているものではないわけです。神様や龍神が市井に生きるそれぞれの人たちの歴史を大切になさっているからこそのことでしょう。
地縁ネットワークはさらに繋がります。
アテアでは先日、台湾に続いてネパール、エベレストへの代理巡拝を果たしました。
地縁ネットワークの中でも要の場所であるエベレスト。そこがどれだけ重要な場所であるかもわかっていました。しかし、私は今世では登拝はしないことにしていました。
ところが……。
あれよあれよという間に、エベレストへ行く流れが整ったのです。
それは、地縁ネットワークの急激な変化に伴うものであり、エベレストに行ったからこそ、その変化を明確に体感することができました。
というわけで、ネパール、エベレストへの代理巡拝については改めて皆さんにお伝えいたします。
どうぞ楽しみにお待ちください。
地縁ネットワーク整えることともに、代理巡拝を続ける想いについては、こちらからご覧いただけます。
訪れた神社は延べ2万社あまり 大杉日香理はなぜ代理巡拝を続けるのか
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