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訪れた神社は延べ2万社あまり 大杉日香理はなぜ代理巡拝を続けるのか

2024年06月02日

近頃、ありがたいことに、長きにわたり神旅®やセミナーにご参加いただいている皆さまに加えて、新たにアテアのサービスにご興味を持っていただく皆さまが増えております。

初めましての皆さまとお話しする中で、私自身が神旅®やアテアが主催するセミナーの意義を捉え直す機会がありました。

今回は、改めて代理巡拝について感じていることなどをお伝えします。

正直なところ苦行のときもある代理巡拝

最近、初めてアテアの存在を知り、神旅®などにご参加いただいた皆さまとお話しすることが多くなりました。そんな初めましての方から神旅®︎の価値を逆に教えられる場面が続いています。

もちろん、創業以来、神旅®をはじめとするアテアの各種セミナーなどには、毎回、全身全霊を傾けて取り組んでおります。ですが、「これは、ますます気持ち込めて、取り組まなければ」と改めて身の引き締まる思いです。

お伝えする要素や内容の充実はもちろん、楽しさやエンターテイメント性も重視して、皆さまに満足していただけるようにはどうしたらよいか。やはり、学びといっても、楽しくないと続かないものですから。

とはいえ、その準備段階やお礼となる代理巡拝は、正直、楽しくないときもあるのです。
代理巡拝とひと言でいっても、さまざまな場所を訪れます。街中にある神社に通常の交通機関を利用して参拝というケースばかりではありません。

どんなに代理巡拝がいくつも立て込んでいたとしても、荷づくり、ホテルや飛行機、電車、タクシーの手配と出発前にやらなければならないことはいつもと変わらず。また、県をまたいで複数の神社や聖地に短期間で伺うことも多く、そういうときに限って、大きな間違いをしてしまいます。

青森空港から羽田に帰らなければならないのに、羽田発、青森空港着の便を取ってしまったなどということもあります。でも、そんなことにひるんでいる余裕もありません。

この春先には、関東ではすっかり春の陽気だったことからうっかり勘違いして、標高1,500mあまりの山の上に、軽装のまま行ってしまいました。到着した山の上ではまだまだ膝丈くらいまでの雪が残り、寒風が吹きすさんでいます。いつもなら、どんなに平地が暖かくても雪山装備で行くところを、足元は普通のスニーカー。あっという間に靴はビショビショ、尋常ではない寒さの中、祈らなくてはなりません。手がかじかんで感覚がなくなりながらも30分はお祈りしていました。

そんなことが重なると、苦行としか思えなくなってきます。でも、自分の判断ミスが招いたこととはいえ、このような思いをしつつも、いつもいるところではなく、その場所に行って祈るのは、そこに行く意味があるから。

そして、自分自身の信念もありますが、代理巡拝によって私が授かってきたものを受け止めてくれる方々が必ず存在するはずの未来を信じているからこそ、続けられるのだと改めて思ったのです。

未来を信じるからこそ続けられる代理巡拝

そのお伝えしたい方々というのは、今、実際に思い浮かぶ方たちばかりではありません。
いつかどこかの未来で出会うだろう方々のことも含まれています。どうすればそんな人たちに出会えるかは、今はまったくわかっていません。いうなれば、根拠のない未来です。

それでも、これまでを振り返ってみると、当てがなくとも代理巡拝で授かってきたものを、「この人のためだったのだ」と、お渡しできる方に必ず出会ってきました。

だからこそ、そんな未来を見据えて、今、代理巡拝をやり続けていこうと思えるのです。今の経験や訪れる土地で練った思考、過去にいろいろな人たちがこの場所を訪れて祈ってきたという事実を糧として必要とする人たちが必ずいるはずだと信じています。

代理巡拝が当たり前になりすぎると、こういったことに気付きにくくなっているということに、初めましての方の言葉から思い当たったのです。

私も含めて人は、さまざまな力をポテンシャルとして持っています。自分の中にある未来に対する希望さえ見失わなければ良いのです。あるいは、もし見失ってしまったとしても、もう一度探し出せさえすれば大丈夫。その希望は絶対にゼロにはなりません。

ところが、そんな希望に向きあうことなく、自ら「ない」ことにしてしまい、結果として、「自分には未来なんてない」と結論付けてしまうといった方が多く見受けられます。
そうなってしまえば、せっかくあるはずの「未来をつくる力」というポテンシャルである、先天的な素質も後天的な経験も全部が使えなくなってしまいます。

それは非常にもったいないことだと思います。そして、なくしてしまった「自分は未来をつくることができる」という希望を、もう一度見出すのが神社という場所なのです。


もし、小さくてもそんな希望が手元にあるのであれば、未来に向かって、一歩一歩着実に焦らず進んでいくための追い風をくれるのも神社です。

代理巡拝はビジネスシーンでのコミュニケーションにも通じる

代理巡拝の意味に話を戻しますと、代理巡拝はコミュニケーションの一環でもあります。
コミュニケーションといっても神様とのコミュニケーションです。

ビジネス上のお付き合いを始めるにあたっても、名刺交換をしてすぐ、いきなりビジネス提携や融資をお願いするということはあり得ないでしょう。


初対面から対話をして関係を深め、その上で新たな段階に進んでいくものです。または、お会いする前に、相手がどんな方なのかを調べたり、相手に何をお願いしたいのかを具体的に挙げておいたりしておく。そして、相手にとって自分と関わることにどんなメリットがあるのか、ウィンウィンの関係を築けるよう考えておきますよね。

神社、神様も同様です。
いきなり来られても、困ってしまうのです。礼を尽くすのは神様に対しても人間に対しても同じこと。

ですから、神旅®などで訪れる神社には、代理巡拝としてあらかじめお参りに行ってご挨拶をし、皆さまとご一緒に訪れたあとには、「お招きいただいてありがとうございました」と、お礼参りに伺うのです。

これが、代理巡拝のもう一つの意味です。

人間同士のコミュニケーションになぞらえると、代理巡拝がどういったものかがわかりやすいのではないかと思います。

このように、アテアでは、皆さまお一人おひとりのポテンシャルを信じ、望む未来をつくり出すお手伝いをするべく、神旅®や各種セミナーを企画、ブラッシュアップし、そのための代理巡拝を続けています。

2024年も下半期に入り、「2024年下半期龍神指針セミナー」がスタートし、これから「神社から学ぶ人間学」という新たなセミナーも開講となります。
あなたの望む未来を実現するために、ぜひご一緒に学んでいきましょう。

アテアのセミナーへのご参加をお考えの方はぜひ、こちらのブログもご覧ください。不安に思われていることが払しょくされるかと思います。
「難しくてついていけないかも」「どんな服装で参加したら」……アテアのセミナーへの疑問お答えします

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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。X(Twitter)でも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。

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