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12年に一度の辰年。そして、風の時代に移行して初めての辰年ということで、今年は辰年の勢いの影響が大きい年です。
運気の上昇気流に乗りやすい年であるとともに、その勢いに戸惑うこともあるかと思います。
つい「辰年って、龍神ってこわいかも」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。似たような感情として、「きちんとしていないとバチが当たる」という考え方をする人も多いでしょう。
しかし、本当に龍神や神様から人間に「バチが当たる」ものでしょうか。そして、「龍神はこわい」存在なのでしょうか。
目次
勢いがあるのは本当。でも、「こわい」わけではない
12年に一度の辰年が幕を開けて半月が経ちました。年明け早々に辛く悲しい出来事が相次ぎ、ニュースやSNSから伝わってくる様子に心が痛みます。
そんな中、「辰年こわい」、「龍神こわい」と思われる方がいらっしゃることを知りました。
たしかに、辰年は時流的にも運気の面でも勢いがあるのが特徴です。ましてや風の時代に入ってから初めての辰年です。並みの勢いではないのは否めません。
そもそも、「龍」というのは、流れの象徴です。流される勢いが、自分がこのくらいだろうと認識していたよりも速かったり、強かったりして想像外の状況になったとしたら、たしかに「こわい」と感じることでしょう。
勢いに乗せられて、ご自身が大きな変化を遂げたとします。それがどんなに心から望んだことだったとしても、急激な変化にはホメオスタシスが働きます。ホメオスタシスとは、現状を保とうとする力。本能的に変化を拒絶してしまうわけです。
それが、「こわい」と感じる正体のひとつではないでしょうか。
ですから、できるだけその勢いをそのまま受けるのではなく、うまくコントロールをして、龍神たちと仲良くするように、じわりじわりと着実に、ほんの少しずつ変えていくよう心がけてみてください。
人知を越えた大自然と折り合いをつけていくのに先人たちが行ったこと
やはり、人間には、神様や龍神に対する畏怖の念というのは、遠い昔からあるものです。
神様はイコール大自然ですから、大自然の猛威の前には、人間はなす術がありません。
そこで、一説によると、神社によって、神様の魂を分けてお祀りするというところもあります。
大自然の荒ぶる力は荒魂(あらみたま)、豊かな恩恵を与えてくれる力を和魂(にぎみたま)として、神様の中にも2つの側面があるのだと先人たちは捉えてお祀りしたのです。そのように分離して受け止めて神様=自然との折り合いをつけていったわけです。
ただ、先人たちは、そうして神様や龍神を尊重しつつ、この荒々しい力、その勢いこそが、実は次の新しい時代や豊かさを生み出すのだということも悠久の歴史のうちに理解していたのです。
なぜなら、文明が発達するところは、必ず川のそばだということ。ナイル川などが代表的なものでしょう。大きな川のそばであれば洪水などの災害が起こることはわかっていたはず。
しかし、危険だからそこには住まないという選択はしなかったわけです。肥沃な土地で暮らすことに決め、災害をどう克服して豊かに暮らしていくかと知恵を絞ったのです。
「バチが当たる」は、神様や龍神に肩代わりしていただいているだけ
人間は、神様をお祀りしたり、知恵を絞ったりしながら、大自然との折り合いをつけようとしてきました。しかし、それでも、手に負えないことやあまりの理不尽に見舞われたとき、「そうか、仕方ないな」とは、すんなり思えないでしょう。
誰かのせいにしてしまいたいと考えるのも人間の心理として当然のこと。でも、誰も悪くないわけです。そこで、人間の想像として、目には見えない存在……神様や龍神の力が強すぎたからだ、などと考えるのはやむを得ないことだと思います。それが神様や龍神に対する「こわい」という感情に結びついてしまうのかもしれません。
神様や龍神からの「バチが当たる」というのも、人間の都合で、目に見えない畏怖する存在に肩代わりをしていただいて、誰かに戒めを与えているということにすぎません。
部下に注意をする、親が子をしつける。そういった場面で、実際にものを言うわけではない神様や龍神に対して、後ろ暗いことをしたり感謝を忘れたりしたら「バチがあたる」と伝える方が、直接注意をするよりも都合が良かったのでしょう。その方がお互いの感情がぶつからないということもあったのでしょうね。
そのため、神様や龍神が「こわい」という気持ちだけが残ってしまったのかもしれません。
「龍神=こわい」で運気を逃してしまわないように
ですから、例えば、ご自身の行動の中で、うまくいかない、思い通りにならないことがあったとしても「バチが当たった」とは考えないようにした方が賢明です。
おそらく、そのような事態になるというのは、そこに至るまでの過程で、どこか自分で不十分な要素があったはずなのです。そこから目をそらして「バチが当たった」と思うのではなく、「リセットが起こった」と、考えを転換してみてください。単にうまくいかないのではなく、もっと良い結果を導き出すためのリセットだと考えましょう。
ただ、この際に気を付けていただきたいのは、自責の念に捉われるのではなく、自分の至らないところをはっきり認識できた。そして、それを改善するだけと考えるということです。
そして、もうひとつ、「龍神こわい」ということについて。
実は、龍神は流れの象徴とお伝えしましたが、運の流れというものも龍神がつくってくれます。
運は無形のエネルギーのひとつで、貯めることができます。そして、お金のようにリスクヘッジとして手元に置く分以外は、ある程度、循環させてあげる方が次の運もスムーズに流れ込んでくるのです。
ところが、「龍神こわい」という感情に捉われすぎると、この循環がうまくいかず運気が下がってしまいかねません。
勢いのある龍ですが、その勢いをご自分の調子に合わせて活用してみてください。龍神はその勢いを調整するためのコーチでもあるのです。龍神と伴走して、2024年辰年をしっかりとコントロールして進んでいきましょう。
龍神と伴走するためのヒントは、『龍神とつながる強運人生』(ダイヤモンド社刊)でもお伝えしています。ぜひ、併せてご覧ください。
【関連記事】12年に一度 風の時代で初めての辰年の始まりに寄せて~初詣のポイント~
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