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仕事にプライベートにと日々忙しく過ごしていると、つい「休むこと」をおろそかにしがち。特に、12月に突入し、年も押し迫ってくると、少しの時間も惜しんで動いてしまってはいませんか。
かくいう私もなかなかお休みを取れずにおりますが、昨年少し調子を崩したのをきっかけに、意識的にひと休みすることを習慣化させようとしているところです。
今回は、この「戦略的にゆとりを取り入れる」ということについてお伝えいたします。
好きなことは止まらない
動かずにはいられない、考えずにはいられない、そして、なかなかお休みが取れない。そういった方は少なからずいらっしゃると思います。
もちろん、きちんと定期的にお休みすることの重要性はわかっているし、毎日の行動の隙間に、ゆとりの時間を取ることで、気持ちの余裕が生まれることも承知の上。
そうとはわかっていても、つい先のことが気になったり、新たなアイデアが浮かんでしまったりで体も脳も心も休まる時間がないという状態が続いてしまう……いわゆる「わかっているけどやめられない」ということがありますよね。
私もまさしくそういう状態で数十年が経過しております。
それは、仕事にしても趣味にしても好きで好きで止められないということに他なりません。
しかし、好きだから止められないとはいえ、人間の体力は有限です。
動き続ければ体にも老廃物がたまります。考え続ければ、脳も体の一部ですから老廃物がたまります。そうすれば疲れが蓄積し、パフォーマンスも落ちて、同じやり方でしかできなくなってくるなど支障が出てくることも。
そこで、考え方を逆転させるのです。
好きなことだからこそ、ベストパフォーマンスを保ったままやり続けたい。であれば、心置きなく好きなことに没頭するという目的のために休みを取っていきましょう。
これが「戦略的にゆとり」を取るということです。
「寝てください」のアドバイスが劇的な体感の変化に繋がった
「お休みをする」ということで印象的なエピソードがあります。
「神旅®」にご参加いただいたある経営者の方は、精力的に活動されていて平均睡眠時間は約2時間。「神旅®」参加時も、「どんなアクティブな課題でもがんばろう」と意気込んでいらしたそうです。ところが、最終的にその方のためにお伝えした課題は「寝てください」でした。
夜中まで頭をフル稼働させながらバリバリと働いていたその方にとって、脳を少しでも休ませることが、次のパフォーマンス向上に必要だったわけです。ところが、やはり「そんなことは重々わかっている」とのこと。これは良い悪いではなく、がんばって走り続ける方というのはブレーキを踏んだ方がいいのはわかっているのに踏めないものなのです。
その後数カ月、その方は「寝たものかどうか」と逡巡されたそうです。ところが、とうとう2時間睡眠の限界が訪れ、5時間眠ったそうです。
すると、起きた時の爽やかさがこれまでにないものだったとか。5時間眠った結果をまさに体感されたわけです。
「久しぶりに長めの睡眠をとったら当たり前でしょう」と、思われるかもしれません。しかし、大切なのは、この方が、これまでに知らなかった爽やかさや脳がスッキリして視野が広がる感じを体感したということ。変化を体感として得られたということなのです。
変化することで違いがわかれば、この先、どちらを選んだらよいかの判断ができますよね。ご自身の選択肢が広がるわけです。
ゆとりを取るという戦略
私も含めて、休みなくがんばるということを常としている方に、ただ「休みましょう」、「ゆとりを取り入れましょう」と言っても、習慣がすんなり変わることはないでしょう。しかし、「あくまでもパフォーマンスを上げるために、ゆとりを取る戦略でいきましょう」ならば、少し試してみてもいいかもしれないと思いませんか。
というわけで、私も戦略的に「おやつの時間」を取ることにしてみました。
おいしいお菓子を用意して、旅先やお気に入りのアンティークショップで揃えたカップ&ソーサ―にお茶を入れる。準備はこだわりすぎず、でも丁寧に行います。
ゆっくりとお菓子とお茶を楽しみます。この時、やはり脳は動いていますから、何か考えが浮かんでくることもあります。でも、それを完全に打ち消すのではなく、半分ぼんやり、半分考えているくらいの絶妙の割合で。できるだけ1カ月に一度くらいはそんな時間を持てるようにし始めました。私にはこのくらいがちょうど良いようです。
とにかく、自分がゆとりを感じられれば良いのです。他の誰かや世間一般の何かを気にする必要はありません。自分基準のゆとり時間を自分のペースで取り入れてみましょう。
そして、それまでの生活にないことを取り入れるのですから、一朝一夕では無理だとわかっておくのも大切です。地道に繰り返して、心地良い習慣としていきたいもの。
私も、このまま良いリズムでゆとりの時間を取れるようにしていきたいと思います。
2024年に向けての準備としても、必要な時に十分なパフォーマンスを発揮できるよう整えるのは重要です。そのためにも「戦略的ゆとり」という考え方を習慣付けていきましょう。
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