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いまやゲームは「子どもの遊び」にとどまらず、大人の趣味でもあり、ビジネスチャンスの宝庫、なかでもeスポーツは、世界進出のきっかけにもなり得ます。
私も大好きなゲームから、経営やビジネスの考え方に結びつくポイントを考察するシリーズの2回目は、キャラクターの選び方に見る、観察と分析の力についてです。
【光輝ブログ】パターン化と事前準備と相手を五感で感じること~経営心理をゲームから読み解く試み ①~
目次
戦況を俯瞰するために選ぶ中庸キャラ
私は、よくガンダムシリーズなどの対戦ゲームをしますが、このような漫画やアニメ原作のゲームだと、つい好きな登場人物を戦うためのキャラクターに選ぶことがありがちです。ですが、対戦で勝ち抜くためには、そのキャラクターの特徴を把握し、自分の戦い方に合ったものにするのが重要です。
対戦ゲームのキャラクターは、単に見た目が違うだけではありません。
キャラクターごとに、操作ボタンを押したとき技を繰り出すまでのスピード、技を出した後、動けるようになるまでの時間などが「フレーム」という1/60=0.017秒の単位で細かく設定されています。そのわずか0.017秒単位の速さの組み合わせによって、戦い方が変わっていくのです。ゲーマーはその特徴から自分の戦い方に合ったキャラクターを選ぶわけです。
私は、積極的に戦いを仕掛けるのではなく、全体を俯瞰して、相手の出方を見つつ対処するという戦い方を好みます。サッカーに例えると、攻撃を仕掛けるフォワードや守るだけのゴールキーパーではなく、状況に応じて攻撃にも守りにも力を発揮する臨機応変なミッドフィルターのような戦い方です。相手の攻撃を見てから技を出したいので、自分からは攻撃のボタンを押したらすぐに技が出るタイプのキャラクターを使っています。
観察と分析が勝ちを導き出す
ゲームといっても、行き当たりばったりのプレーでは勝つことはできません。
少なくとも以下のようなことを知っておく必要があります。
・各キャラクターの動きの特徴
・自分がどのようなプレーを好み、どう戦うのが得意か
キャラクターの特徴を熟知していれば、自分に合ったキャラクターを選ぶことが容易ですし、戦うときにも相手の特徴からどのような攻撃を仕掛ければ良いかが判断できます。
そして、この両方を知るためには、観察と分析を徹底することが大切です。
特に、キャラクターの特徴というのは、ゲーム制作側から公表されるものではありません。
プレーヤーの側がしっかり観察して判断をすることで、明らかになっていくのです。
だいたいゲームが発売されてからある程度の時間がたつと、キャラクターの特徴をプレーヤーが自主的にまとめたサイトができてきます。
私もそれを見ることがよくありますが、ここで面白いのが、そのような状況を制作側も見ていて、ゲームやキャラクターの修正を加えてくるところです。
現在のゲームは作って発売して終わりではなく、制作側とプレーヤーがお互いに情報を共有しつつ、そのゲームを育てていくものなのです。
現状維持にこだわるのではなく自分を見つめ、新たな方法を切り開く
私は、今でこそ、相手の行動を見てから動くという戦法を取り、それに合わせたキャラクターを使ってはいますが、5年くらい前はもっと攻撃的なキャラクターで戦っていました。それはそれで、楽しかったのですが、一時期から伸び悩み始めたのです。
そこで、キャラクターを現在のタイプに乗り換えたところ、目に見えて勝率が10%ほど上がりました。
それが自信に繋がったのを覚えています。
現状にこだわるのではなく、自分の強みや弱みに向き合い、そこから知る自分に合ったキャラクターを選ぶことで、自分の望む戦況を維持しやすくなったのです。そうして、自分に合ったキャラクターを見つけたらそれを使い続けることにより、状況に応じて、戦い方をコントロールすることもできるようになりました。
ゲームでこのような、観察や分析、状況判断をすることは、実際に仕事をする上での見極める力や感知する力に繋がっています。自分を見る、相手を見るということはゲームから学んだものだと実感しています。
また、ゲームは制作側が修正を重ねて発展していくわけですが、たまに、その修正が自分にとっては都合の悪いものである場合もあります。それまで慣れていた攻撃のペースが狂ったり、思わぬ弱点が現れたり。そんなときは、がっかりしながらも、また組み直していかなければなりません。
このような状況は、仕事をしていてもあり得ることだと思います。どんなに自分が頑張っていても環境や、お客さまの状況、社会情勢が変わることがあるものです。そのようなときにも自分に問いかけ、対応していかなければならないでしょう。
キャラクターと自分を知るために観察し、分析すること。
それは、まさしく内省のひとつです。これはアテアとして大切にしていることにも結び付いているのではないかと私は考えています。
とすると、私はゲームを通して内省を学んでいる部分があるのだなと思います。
そう考えると、内省というものを難しく感じすぎることはないのではないかとも思います。
それでも、なかなか内省のコツがつかめないというのであれば、2025年1月から8期が開講する「ひかり塾」がおすすめです。
一生ものの内省の方法を学ぶことができる「ひかり塾」で、私がゲームで自分のことを知ったように、ご自身を見つめてみてはいかがでしょうか。
「ひかり塾」についてはこちらのブログをご覧ください。
内省と他者との対話と人生の光と。「ひかり塾」新しいロゴマークに寄せて
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