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心のよりどころとして、あるいは視座を磨くための場所として、私たちを支えてくれる神社という存在。今週はさらに「神社ウェルネス®」の観点から、心掛けていただきたい「心の筋トレ」を行う場所としての神社についてお伝えしたいと思います。
健全に会社経営を進めるために 神社がメンタルヘルスに効く理由【神社と経営】①
神社で視座を磨き心理的安全性を確保するということ 【神社と経営】②
「神社ウェルネス®」の考えに基づいた心の筋トレを
単なる健康のみを求めるばかりではなく、心身ともにはつらつと充実した人生を目指す「ウェルネス」という考え方は、世界的に定着しつつあります。
アテアでは、これまで10年ほどの間に、お客さまと共に神社に参拝する中で、心と体のとりわけ心の部分を支え、良好な状態に保ってくれるもののひとつが、神社や神社を内包する大自然であると改めて感じてきました。
そこから、神社を訪れ参拝することが自分のその後の人生により良い影響を与えていくものだという概念を育て、人生をさらに良い方向へと進めていくこと。
その考え方を「神社ウェルネス®」と呼んでいます。
心の安定を保ち生き生きと生きるためには、社会的な繋がりというのは欠かせないものです。今後、老年期に差し掛かった方々には特に必要なものでしょう。それが心理的安全性の確保された会社であったり、何らかの形で社会に貢献する場であったりとそれぞれかとは思います。
では、個人としてメンタルヘルスを保つにはどうしたら良いでしょうか。
それが、これまでも繰り返しお伝えしている「心の筋トレ」をしていただくという方法です。強靭な心のタフさを磨くための練習をしていただきたいのです。
その際に、重要になるのがあなた自身と向き合う内省です。例えば、神社で一度や二度、アクティブラーニングをしただけで身に付けられるかというと、それは難しいもの。体の筋肉を鍛える筋トレと同様にたゆまぬ積み重ねが大切なのです。
竹のように柔軟にしなやかに
例えば、思いがけず大きなミスをした、途中まで滞りなく交渉の進んでいた取引が最後の最後にご破算になった。もしくは、自分は精一杯手を尽くしていたのに、自分以外の要素が原因で自分が仕事のポストから外されたなど、理不尽なことが起こることは多々あります。
そんなときにも、心折れることなくもう一度前を向くというは大変なことです。
それまで努力をしていればいるほど、不意に理不尽な理由に翻弄されると、虚無感にとらわれて何も考えたくなくなる気持ちもわかります。
心がポキッと折れそうにもなるでしょう。
折れてしまうのは決して弱いからというわけではありません。太くしっかりとしていたとしても、論理や目に見えるものだけにこだわっていると、折れやすいもの。
竹のようにどんなに細くてもしなやかな柔軟性があれば、軌道修正もしやすいのです。
困難や理不尽という負荷で折れそうなくらい曲げられたとしても、それを受け流して元に戻ろうとする力。それが、心の筋トレによって得られる力なのです。
生きるか死ぬかの瀬戸際にも耐える心を鍛えてきた先人たち
さて、ではそんな心の筋トレをなぜ神社で行うことをおすすめするのか。
それは、やはり神社という先人たちの知恵や経験の蓄積された場所で想いを馳せることで、どんな出来事に先人たちが心を折られそうになってきたかが土地ごと体感できるからです。
春先から一生懸命育ててきた稲が収穫間際に洪水で流されてしまった。それも家ごと全部……などということがあれば、心が折れそうになりますよね。年貢を納められないどころか、次の年まで食べるお米もない。そもそも家を建て直すところから始めなければならない。
災害列島である日本は遠い昔からこのような大きな理不尽を被ってきました。それでも、投げやりになることなく立ち直り、生き続けてきた先人たち。大変な状況を腐ることなく乗り越え、その歴史を積み上げきてくれました。
そして、それらが残っているのが、各地の神社です。そのため、神社を道場としてエピソードや地形などを体感しながら心のトレーニングをしていくわけです。
心は無形です。無形のものを鍛えるには、無形のものでないと作用しません。
もうすでにこの世にいない先人たちとその先人たちの残した無形の財産である経験や知恵をたどることで心を鍛えていきましょう。
それによって経営者ご自身をはじめとして、企業に関わるすべての方々の心を強化し、これからの時代を乗り切っていただけたらと思います。
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