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前回のブログでは、文庫版『「龍使い」になれる本』の発売にあたって感じた想いを、改めて「龍使いとは何か」と想像力の大切さについて、主にお伝えいたしました。
【前回記事】『「龍使い」になれる本』文庫化が私に教えてくれたこと
今回は、さらに推し進めて、『「龍使い」になれる本』から考える、ビジネスマーケティングの視点を中心にお伝えします。
マーケティングの根本となる想像力
「想像力は相手を思いやる力」であると、前回のブログでお伝えしました。
ビジネスシーンにおいて、真剣になればなるほど、ついデータや数字、あるいは物質的なものに目が向いてしまいがちになっていませんか。そんな部分も仕事と捉えれば必要不可欠ではあります。
ですが、ビジネスといえども、相対するのは人間です。ましてや、企業としての社会貢献とは、いかにさまざまな価値を社会に提供し、その結果として役立っていけるかということ。基本に立ち戻って考えるならば、目の前にいる人(お客さま)にどれだけ喜んでいただけるかだと思います。
相手が何を考え、何を欲しているのか。どんなことに不便を感じ、解決したいと思っているのかをきちんと向き合って想像し、先回りして考えていく力が必要であるということです。
とはいえ、預言者ではありませんから、100%満足させて差し上げるのはさすがに無理でしょう。しかし、そのような心構えでお客さまと接して、必要な情報を得ていくのが、マーケティングの根本だということです。
想像力から一歩進んだ洞察力で大局を捉える
さらに経営者、ビジネスパーソンの皆さんに鍛えていただきたいのが洞察力です。
自分の目の前の相手が何を望んでいるのか、物事をどう捉えているのかを想像するところから、次の段階が洞察力、すなわち、シミュレーション能力です。
大きなフィールド上に自分を置き、自分の会社、スタッフやチーム、取引先、さらには世の中全体を見渡し、どういう風にコマを動かしていくと、どんな結果に繋がるのか。どんな未来が開けていくのかをシミュレーションしていく力は、視座をグンと高くし、超長期視点をもたらしてくれるはずです。このような大局観は洞察力を磨いてこそ得られるのです。
細やかなコミュニケーションや対話を生む想像力から、社会全体と未来まで見通す洞察力。その両方を駆使することでビジネス思考はぐんとレベルアップしていくはずです。
想像力・洞察力を支える五感を磨く
ただ、想像力、洞察力を発揮しようとする際に、単なるパターンとして身につけていればよいというわけではないのが、「目に見えない」ものを見ようとする際の面白いところです。
「こういう場面ではこういう発言をしましょう」
「相手がこんな表情をしたら、こんなことを思っているだろうから、こう受け答えしましょう」
といった定型があるわけではなく、相手の様子や振る舞いを五感で感じていくことが重要なのです。
考えることも大切です。経済学や統計学など学問に基づいた情報から、人の行動を判断していくのは有用なことでしょう。心を見つめて、考えていくのであれば、心理学を活用するということも考えられます。あくまでビジネスですので論理的に事を進めていくのは当然です。
ただ、人間というものは、いざという時、自分の立ち位置やその状況と感情や情緒の部分で、決断をしてしまうところがあるものです。その判断を結果的に良いものにしていくためには、頭だけではなく、さまざまな情報をキャッチして自分なりに積み上げていくことができるよう五感を磨いていくことが大切なのです。
ここで、念を押しておきたいのは、だからと言って、五感で感じること、「目に見えないこと」のみに重きを置くべきだという話ではないということ。
頭で考え、データや論理で固めていくことと、想像力や五感との両方のバランスが大切なのです。
次回は、この論理と五感を磨くこと、情緒とのバランスについてもう少し深掘りしていきますね。
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