ブログ
目標を達成するために、日々努力をし、自己研鑽に励んでらっしゃる方が多いでしょう。その反面、がんばっているのに、思うような成果を得られないという方も……。それは、その方の持つ世界観が影響しているかもしれません。
今回は、仕事や人生にも影響を与える「世界」の捉え方についてお伝えします。
そもそも世界観とは何か
世界観というと、何か大げさなものと感じるかもしれません。ですが、「自分が住んでいる世界をどう捉えているか」ということを示しています。
そもそも、世界の捉え方は、三つの層によって成り立ちます。
まずベースとなるのが大元の世界観。その上に社会観、人生観が重なり、あなたの世界が見えているのです。
まず、世界観とは世界まるごと全部をどう捉えるかということです。 知らない地域や会ったことのない人たちも含むあなたが生きている世界の見方です。
社会観は、自分が住んでいる場所や組織、関わりのある人たちを、どう捉えているかということ。要するに、自分が属している社会をどう見て、感じているかです。
人生観は、自分自身の人生をどう捉えているか。人生に対する価値観や過去や未来をどう考えているか。どんな自己認識を抱いているかといったことです。
例えるなら、脳はスーパーコンピューターのようなものです。そのOS(オペレーションシステム)に当たるのが世界観であり、アプリやソフトが社会観や人生観です。コンピューターのOSが古かったりバグを起こしたりしていたら、どんなに優秀なアプリ、ソフトもうまく機能しません。大元の世界観は、思考や行動を左右する大切なものだということです。
世界はあなたの敵? それとも味方?
では、仕事や人生において着実に成果を上げる人たちの世界観とはどのようなものでしょう。
それは、「世界は安全・安心な場所であり、自分の味方である」というものです。そのように確固として感じていると、何にでも安心感を持って相対することができます。常にリラックスしていられるので、柔軟な思考で物事を見つめることができます。
そのため、豊かなアイデアにも恵まれるでしょう。新しいチャレンジにも不安なく挑めますし、自信とともに着実に前進できるはずです。
一方、「世界は自分の敵」という世界観の場合、何かにつけ不安の中にいることとなってしまいます。周りの人が信じられず、仕事を任せきれない。世間は自分のことを正当に評価してくれない。自分が今、取り組んでいることに邪魔が入ってしまうのではないかなどと、常に猜疑心にとらわれて過ごすことになりかねません。
そのような気持ちでいると、心が休まることがありませんね。体も常に緊張状態で疲れてしまうでしょう。 世界が信用できないと、本来スムーズに前進するはずのことにも、無意識のうちにブレーキがかかってしまうのです。
世界観は環境に左右される
「自分にとって世界は敵である」という世界観がなぜ悪い作用を引き起こすのかを、もう少し深掘りしてみましょう。
人間には、自分の思い込みを現実化しようという性質があります。そのために最適な自分を演じようとしてしまいます。「世界は敵」と思い込んでいると、それを具現化する思考パターンやコミュニケーションのパターンを身につけることとなります。あるいは、世界観の確認のため、同じ考えの人とばかり一緒にいたり、そのような人たちの言葉を信じたりするものです。そうすると、いつまでたってもその感覚から抜け出せなくなってしまいます。
そもそも、世界観は、それまで生きてきた環境や教育によって培われてきたもの。例えば親に、「世の中は怖いものだから、気をつけなさい」と言われて育ってきたとします。そうすると、「世の中は怖いところだ」と思い込んで成長してしまうものなのです。
自分で変えられるのが世界観
しかし、世界観を自分で変えていくことは可能です。
ただ、一気にすべてを変えようとするのは無理があるので、おすすめしません。人間には急激な変化に抵抗しようとするホメオスタシスという機能があります。せっかく変わろうとしてもリバウンドしてしまっては何もなりません。うまくいかないと、「自分はダメだ」と思い込んでしまい、ますます変化への回り道になってしまいかねません。
まずは、自分の思考のクセを洗い出してみましょう。どんな時に、どのような感じ方をするのか。どのような行動を取る傾向があるのか。その中から変えたいと思うことを小さな目標として定めましょう。
あくまでも、少しがんばれば達成できそうな小さな目標にするのがポイントです。その目標を一つずつクリアすることが、自信となり、その積み重ねが自分の世界観の変化へと繋がっていきます。
この自分の思考のクセの洗い出しというのも、まさしく、常々私がお伝えしている内省の一つです。自分が安心してさまざまなものにチャレンジできる世界観をぜひ手に入れてください。そうして、目標や夢を思う存分叶えていきましょう。
お一人おひとり、悩みやそれに伴うボトルネックは異なります。それぞれの目的に即した内省の方法をお伝えしているのが、ひかり塾や神旅®︎です。そこから、新たなビジネスのきっかけや人生をスムーズに過ごすヒントが得られるよう、お手伝いさせていただきます。
メールマガジン『とこわかジャーナル』
アテアでは、メールマガジン「とこわかジャーナル」を毎週月曜日・月4回発行しています。
セミナーやイベントなどの最新情報をはじめ、緩急力ある経営のためのひと言や日々の気づきなどを発信しております。
こちらもおすすめ
人生はフルマラソン。経営はその一区間です。長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。X(Twitter)でも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。
その他のブログ
【光輝ブログ】連合艦隊を長く率い日本国民の心の支えだった 戦艦「長門」
旧日本軍の軍艦に祀られている艦内神社について、主に和風月名を名付けられた艦を中心にこれまでお伝えしてきました。 今月は、和風月名からは離れて、戦艦「長門」と艦内……
2024年11月17日
【2025年版】大杉日香理流・手帳術~俯瞰と戦略的ゆとり、そして、記録の積み重ね~
11月も半ばに差し掛かり、そろそろ2025年の手帳の準備を始めようという方、もうすでに新しい手帳を購入したという方もいらっしゃるでしょう。 2025年から202……
2024年11月10日
【体験者の声】経験を自分なりに受け止め未来のためにどう活用していくのか
こちらのブログでは久しぶりにアテアのサービスを活用いただいている皆さまのお声をご紹介いたします。 アテアでは、いずれのサービスもただ受講さえすれば物事が好転する……
2024年11月03日
【見えない世界の基本①】人も土地も物も。誰もが持つ情報空間とは
アテアでは、「神旅®」を始めとするセミナーやビジネスコンサルティングなど各種サービスを通して、皆さまが望む未来へと向かうためのお手伝いをさせていただいています。……
2023年11月27日