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なぜ神社を参拝すると経営が前進するのか

2023年02月08日

神社に眠る歴史や自然などのあらゆるものが、経営のヒントになります。
といっても、いまいちピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、日本の長い歴史を見てみると、名だたる武将や経営者が神社を信仰していました。それは、ただご神徳を期待してのことだけではなかったはず。

先人たちはどのような視座で神社を参拝し、結果を残してきたのでしょうか。

偉業の陰にあった神社の存在

歴史を振り返ると、数多くの武将や政財界人が神社を信仰していました。

桶狭間の戦い前に織田信長が必勝を祈願した「熱田神宮」。
出光興産創業者の出光佐三氏が信仰した「宗像大社」。
長期政権を誇った元首相の佐藤栄作氏が通った「鹿島神宮」。

先人たちの偉業の陰には、神社の存在があったようです。
もちろん、ただ「神頼み」をしたから成果を挙げることができたわけではありません。

神社という「場」を借りて内省を深めたり、新たな発見を得たり。自身の盲点に気付いたり……。そうしたヒントを、問題解決に繋げていったのです。

固定された視野の外側に出る

では、神社が持つ「場」の力とは何でしょうか。

例えば、戦国武将は重要な戦略を考える時、自分だけの「考える場」に赴いていました。

同じことを考え続けていると、どうしても視野が固まり行き詰まってしまうもの。その視野の外側に出るため、日常空間を飛び出して非日常空間で内省していたのです。

その最たる場所が、神社だったのだと思います。

神社は、長い歴史や先人たちの祈りが「図書館」のように蓄積されている場所です。
また地政学的に見ても、人の往来が多いところ、関所のあった場所、戦が繰り返し起こった土地などに多く建っています。

そんな重要地点に足を運ぶことで、先人たちは内省を深め、次の一手を考えていたのではないでしょうか。

経営者は神社の力を活用できる

現代でも、こうした神社の「場」の力を活用することはもちろん可能です。
そして、多くの経営者はそれが得意だと思います。

なぜなら、組織のリーダーは課題意識の解像度が高いから。

例えば次のような意識です。
「誰のために、どんなふうに役に立ちたいか」
「この仕事のエンドユーザーはどのような人か」
「自分はどうやって社会に貢献していきたいか」
「そのためにはどんなビジネスパートナーが必要か」

こうした意識が明確なので、あらゆるところからヒントを感知する能力に長けているのです。

つまり、神社の立地や自然の姿、創建の歴史からも気づきを得て、実生活に生かすことができます。

神社にあるのは「答え」ではなく豊富な「題材」

神社には、わかりやすい「答え」は明示されていません。

ですが歴史に文化に地理に……。と、あらゆる角度から考えを深められる題材は豊富にあります。

常に課題に対するアンテナを張っている経営者の方にとって、自分事として考えるにはうってつけの環境です。

ですから、神社で内省をすることで自分にとっての答えを弾き出すことができます。

経営を前進させる視野と視座

多くの経営課題の答えは、すでに自分自身の中にあります。

ですが、これまでの習慣や成功・失敗の体験が「こうするべき」と選択肢を狭めてしまっているケースも多いです。
「今までこのやり方でうまくいっていたから、今後も同じやり方がいいはずだ」といったように。

変わらないままでは、時代の変化や事業の新たなフェーズに対応しきれなくなってしまいます。

経営を前進させていくためには、新しい視野や視座を手に入れ、選択肢を増やすことが大切です。
そして、そのヒントを与えてくれる場所が神社になります。

歴史の偉人たちは、こうした神社の側面を知っていて、ごく自然に活用できていたのではないでしょうか。

経営や日常に迷いがある……。もう一歩前へ進めていきたい……。
そんな時、「知識を増やす」ことはもちろん大切ですが、「視点を増やす」ことも意識してみてください。

そのための題材は、全国津々浦々にある神社に残されています。

ATEAは「神社風土史」という切り口から、先人たちがどのように神社と関わってきたかを見出し、経営者の皆さまのサポートに繋げていきたいと考えております。

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