前回、ビジネスやプライベートをスムーズに進める上でのヒントとして、日本神話「因幡の白うさぎ」をご紹介しました。
【関連記事】『「因幡の白うさぎ」日本神話に学ぶ2023年卯年の進み方』

白うさぎと大国主命（オオクニヌシノミコト）とのやりとりからひもとく、2023年のポイントは「適切な方法を的確に伝える」「一歩一歩じっくり進んでいく」です。

その他のポイントはYouTubeで詳しくご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
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悩みを早期解決する自分軸を持つには

卯年になると、ぴょんぴょんと跳ねるうさぎにちなんで、目に見えてわかりやすい飛躍を！　と目標を掲げたくなりますね。

ですが、人生には緩急があるもの。地味で地道に見えたとしても、いったん立ち止まって自分軸を形成する期間も必要です。

ブレない自分軸とは、一足飛びで手に入れられるものではありません。
悩んだり葛藤したりすることで、あなたの心や魂は確実に鍛えられます。
すると、結果的に悩みに振り回されにくい自分軸ができ、物事の解決スピードが早まっていくでしょう。

葛藤こそブレない自分軸に繋がっている

組織をまとめる経営者やリーダーの方々は、日頃から学びを吸収する姿勢をお持ちの方が多いと思います。
しかし、本やセミナーなどで得た知識を、即座に活用するのは難しいものです。

自分で考え、五感を使って感じて、葛藤を繰り広げながら腹に落としていく……。そんな体験を繰り返すことで、本当の意味で知識を自分のものにすることができます。
そうして経験値を上げていけば、同じような課題に直面した際に失敗を繰り返さなくて済むのです。

つまり、立ち止まって悩んだり葛藤したりした経験は、すべてブレない自分軸の形成に繋がっていきます。

例えば、毎日の食事について考えるときは、これまでの経験からメニューをはじき出しているのではないでしょうか。

「昨日は魚だったから今日は肉にしよう」
「最近お肉が続いているから今日は豆腐や卵でヘルシーに済ませよう」

と、多少迷うことはあってもそこまで葛藤することはないと思います。
それは、今の自分にとって必要な栄養は何か？　過去の経験から学んできているからです。

道筋を確認するためには一時停止が必要

問題に直面して葛藤している瞬間は、立ち止まっているように感じるかもしれません。
同業者はどんどん前へ進んでいるのに、自分だけ後れを取っていると焦る感情も生まれるでしょう。

ですが、立ち止まることは、決して成長の機会を手放しているのではありません。
見方を変えれば、立ち止まるからこそ周囲を見渡して状況を把握することができます。

赤信号で止まるのと同じです。目標に向けた道のりも、一時停止するからこそ次の道筋を確認することができます。

成長とは、ノンストップで進み続けることではないのです。
時には立ち止まることも戦略の一つと捉え、そこから学びを得ていきましょう。

魂の筋トレに取り組む姿を必ず誰かが見てくれている

悩みや葛藤で前に進めない時は、「魂の筋トレ」をしているのだと思ってみてください。この筋トレに恐れずに向き合おうとする姿勢を、必ず誰かが見てくれています。

冒頭でご紹介した「因幡の白うさぎ」に出てくる大国主命は、兄神たちに後れを取っていましたが、その誠実な態度によって白うさぎの信頼を得ました。

これと同じように、困難な状況であっても他者に責任転嫁せず、自分の至らない点を認めながらも信念に基づいて決断していく……。そんなあなたの勇気を、白うさぎは見ているのです。

もちろん、ここでいう白うさぎとは比喩です。
「お天道様が見ている」
「ご先祖様が草葉の陰で見ている」
とも言い換えられます。

いわゆる「人の目がないところ」で、さじを投げずに葛藤と向き合う姿こそが、周りからの信頼度を高めていくのです。

卯年の2023年は、葛藤こそ、自分を内省し自分軸をつくるチャンスと思って焦らず進んでいきましょう。

今回お伝えした「因幡の白うさぎ」から学ぶ「魂の筋トレ」については、こちらの動画でも詳しくお伝えしております。具体例も交えてお話ししていますので、ぜひご覧ください。

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