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普段から物事を思考する習慣は、非常に重要です。特に組織をまとめる立場にある方は、視座高く考える癖をお持ちだと思います。
ですが、そうした習慣のある方でも盲点になってしまう死角があるもの。今回は、カメラのレンズを例に、盲点をなくす方法を考えていきます。
目次
パターン化された視点の切り替えに注意
人が物事を考える視点は、カメラと似ています。
どこに焦点を当てるかによって、同じ場に立っていても見えるものが変わってくるということです。
風景全体が見たい時はレンズを広角に、遠くの様子をアップで写したい時は望遠にといった具合に。
しかし、こうした視点の変化を使いこなしている人ほど、結局いつも同じ画角の行き来になっていることもあります。
ある時には短期的に、ある時には長期的に……。こうした考え方がパターン化してくると、盲点が出てくるのです。
意外なところに盲点の思い込みがある
まさに、私もつい最近この落とし穴にハマっていたことに気が付きました。
「この仕事は自分でしなければならない」と思い続けていたタスクがあったのです。
人にはそれぞれ強み、弱みがあるもの。ですから私は、苦手な部分はそれが得意な方にお願いし、自分にできることを伸ばすやり方を意識してきました。
しかし、すべてを丸投げにするのは「甘え」ではないか? という想いもあり、手放せなかったタスクがあったのです。そうはいっても、得意ではないので気が重くてなかなか進みません。
一つが滞ることで、本来気楽に取り組めるはずの他の業務にもしわ寄せが出てきていました。
そこで意を決してご相談したところ、想像以上に簡単に解決してしまったのです。
こんなにすぐに解決できることだったとは、まさに盲点でした。
人間の視点は、カメラのレンズと違って目には見えない無形のもの。気付かぬうちに盲点ができやすくなることを、改めて学びました。
先人の知恵は視点を増やす良質な材料
盲点をなくすためには、新しいレンズ(視点)を取り入れる必要があります。
そのためには、他業種の方や書籍との出会いなど、他との関わりを持つようにしましょう。
そして、私がお伝えしている「神社風土史」も、視点を増やすきっかけになるものです。
歴史や風土、地質などを通して得られる先人の知恵は、視点を増やす良質な材料になります。
「なぜここに神社が建ったのか」
「この神社の役割は時代とともにどう変わっていったのか」
一見、ビジネスには直接関係がない問い
のように思いますが、「新しいレンズを得る」という意味ではかなり効果的な問いです。
解決策は「ない」のではなく「見えていない」だけ
経営に携わる方なら、新しいレンズを得ただけで満足することはないでしょう。新たな気づきを、すぐにビジネスの課題に生かそうとするはずです。
なぜなら、ビジネスの基本は世の中の問題を解決することだから。その基本サイクルをお持ちなので、増えた視点を宝の持ち腐れにすることなく活用できるのです。
カメラに例えるなら、カメラ本体を持っているからレンズを装着すればすぐに活用できる状態といえます。
こうして、これまで焦点が合っていなかったため「ない」ものになっていた解決策が見え始め、「ある」ものになっていきます。
なかなか問題が解決できない時、多くの方が情報やアイテムが「ない」と思っています。ですが、実は「ない」のではなく「見えていない」だけという場合がほとんどなのです。
解決の糸口を「神旅®経営者版」で手に入れる
あらゆる手段を試しても頭打ち感があるという時は、視点がパターン化されていないか振り返ってみてください。 「当たり前」の裏に隠れた盲点が、解決の糸口になるかもしれません。
それを見つける視点を、神旅®経営者版ではお伝えしています。
神旅®は、神社などを舞台に五感を使って気づきを得ていくアクティブラーニングです。
経営者版は少人数での開催となるため、お一人おひとりに合わせたカスタマイズ性の高い内容となります。
気付かぬうちにできてしまった盲点をなくし、問題解決に繋げていきましょう。
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こちらの記事では「神社風土史」について詳しくお伝えしています。
「神社風土史」という考え方
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