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【経営判断】迷ったらあえて選択肢を増やしてみる

2022年10月19日

経営者にとって重要な仕事の一つに「決める」というものがあります。
経営者の皆さまは日々、大きな責任を背負いながら、大なり小なり次々と意思決定に追われていることでしょう。
ところが、時にはどうしても「今はまだ決めかねる……」といった難しい問題もあるもの。そんな時の気持ちの整理について考えてみます。

悩めば悩むほど視野が狭くなっていく

経営者やビジネスパーソンに限らず、私たちは日々物事を選択し、決断を繰り返しながら生きています。

例えば、買うか買わないか。行くか行かないか。
もう少し大きな選択なら、会社を辞めるか辞めないか。引っ越すか引っ越さないか、など。

こうした二択のどちらにしようか、悩めば悩むほど混乱し、思考が堂々巡りになった経験はないでしょうか。

より多くの人が関わるビジネスの決断であれば、なおさら複雑な思考が入り混じり慎重になってしまうかもしれません。

しかし、人間は限られた選択肢の中で悩めば悩むほど、視野が狭くなり的確な意思決定をすることが難しくなってしまいます。

不安や焦りから決断してはいけない

視野が狭くなった状態で、AにするかBにするか迷い続けていると、次第に私たちの脳みそは不安や焦りを感じだし
「この出口が見えない状態からいち早く抜け出したい」
と、とにかく結論を急ぎたくなります。

本来であればしっかり吟味しておくべき問題に対して、不安から生まれた“とりあえず”の決断をしてしまいかねません。
こうした決断は、ご想像の通り望むような問題解決には繋がりにくいです。

何かを始める時、決断する時は、怖れや焦りの感情ではなく「安心」をべースにして進むほうが、よりよい結果を生み出します。

成功する人は決断が早いのは本当?

では、不安を解消して「安心」をベースにした決断をするためにはどうすればよいのでしょうか。

それは、もう一つの選択肢「今は決めない」という決断をすることです。言い換えれば「保留」を決めるということ。
なかなか決断できないと思ったら、やるか、やらないかの二択以外の三つ目の選択肢を設けてみてください。

ここで「ビジネスはスピード感が大切。なるべく早く決めるべきでは?」と思われる方もいるでしょう。
たしかに、ビジネスに限らず何かで大成する人は意思決定が早いというのが通説です。

これはその通りなのですが、そういう方々は前段階でしっかりと吟味したり、失敗も含めた経験値を蓄積したりしています。

その結果として意思決定が早くなったのであって、決して不安や焦りから結論を急いでいるわけではありません。

ですから、すぐに決断できない自分を責める必要はなく、むしろ経験値をためている渦中だと思って選択肢を増やし、そこから改めて考えていきましょう。

外的要因によって保留を余儀なくされた場合は、こちらの記事を参考になさってください。
【関連記事】 「保留期間」をチャンスに変えていくには?

選択肢を増やせば本心が見えてくる

選択肢を増やすことによるメリットは大きく二つあります。

ひとつは、冷静になれること。
やるかやらないかの二択で窮屈になっていた視野が、新たな選択肢の登場により余裕が生まれ、もっと客観的に考えられるようになります。

もうひとつのメリットは、自分の本心に気付きやすくなるということ。
両極端な選択肢だけではなかなか自身の心を深く見つめることができません。問いを投げかける角度を増やすことで、より立体的に本心が浮き彫りになってくるでしょう。

先人たちはどうやって決断してきたのか

考えが凝り固まってしまったと感じた時、狭まった視野を広げてくれるアイテムのひとつが「歴史」です。
悠久の時間軸に意識を向けることで、ゆったりと俯瞰する視点で思考を巡らせることができます。

この時、歴史の「結果」ではなくその「過程」も想像してみてください。
学校の授業では先人たちが何を成してきたかという「結果」しか触れられませんが、その過程ではさまざまな葛藤や失敗を繰り返し、時には保留することもあったに違いありません。

例えば戦国時代きってのアイデアマンだった織田信長は、楽市楽座や戦力としての鉄砲の導入など、それまで誰もまだやったことのない策を次々と取り入れていきました。

【詳しくはこちら】 経済の力で強い兵を手に入れた織田信長のすごさともろさ 

彼の歴史に残る決断の裏には、どのような「思考」があったのか考えてみるのも面白いかもしれません。

このように時代旅®では、「歴史」という膨大な事例集を用いて内省を深め、ビジネスや経営のヒントを探っていきます。

内省を深めれば、ご自身の腑に落ちる決断に必ずたどり着けます。その手助けをしてくれる参考資料を、歴史の中からご一緒に見つけていきましょう。

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