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クライアントやセミナーにご参加の皆さんによく聞かれることの一つに
「日香理さんはどのように情報収集しているんですか?」
というのがあります。
今回は、私、大杉日香理が、日々どんな風にアンテナを張っているのかについて、お伝えしたいと思います。
目次
その1 出先では地元の本屋に行くべし
学生時代からのたくさんの史跡巡りの時に始まり、現在は出張で各地域に訪れるたび、時間さえあれば地元の本屋さんや図書館に立ち寄ります。本屋ならどこでもよいかというとそういうわけではありません。できるなら、チェーンの大型書店ではなく地元に密着した本屋さんがベストです。
なぜなら、そういうお店には大抵、地元の地理・歴史のコーナーがあるからです。
そこには市井の郷土研究家の方の自費出版本や地元新聞社の運営する出版社による本などその地域ならではの本がたくさん並んでいるのです。
それぞれの地域に長く暮らしている方々が上梓する本には独自の視点があります。主要な歴史の流れの中では埋もれてしまっている意外な場所の記録や伝承などが記されていることがあり、驚くこともしばしば。
まさに地域の風土史を知るための宝の山であり、「歴史の中で語られてきた当たり前」が実際はどうだったのかと推測するための絶好の材料にもなるのです。
そのような意味では、同様に、各地の観光協会や郷土資料館を訪れるのもおすすめです。
その2 集めた情報を元に実際に現地に行ってみるべし
情報を得られたら、今度は実際に現地に行ってみます。
もちろん、情報をしっかり頭の中で吟味するのも大切です。しかし、現地に行ってみないと、わからない、ひらめかないこともあるものです。
若い頃は文字通り、足で歩いて、一つひとつを検証してまわりました。レンタルサイクルで走り回って真っ黒に日焼けするといったことも。さすがに、今は、タクシーを利用して、ポイントを押えてまわっておりますが。
集めた情報や絵地図などを元に歩いてみると、今はただの草だらけの野原であったり川の流れが変わっていたりと当時とは異なる部分も多々あります。それでも、山の位置や光の方向などを見極め、当てはめていくと、何百年も前にその場で起きていたであろうことに想いを馳せることができるのです。
先人たちが本当にこの場所に存在し、立ち回っていたのかと感慨にひたることもあれば、伝承されている状況が不可能ではなかったのかと疑問が生じることもあります。
「定説を疑う」という視点も、部屋を飛び出し現地に向かうというフィールドワーク的な動きから得られたものです。
その土地ごとの空気感を肌で感じながら、歴史をありありと自分ごととして味わい、机上や頭の中だけの情報を更新することは、視点・視座を多様にするものなのです。
【関連記事】定説を疑う。思い込みにとらわれない考え方
その3 些細な会話からも気づきを得るべし
3つ目は先の2つとは少し方向性が違います。
私は、誰とどんな会話をしていても、その時に抱えている課題に対するヒントが見つからないか、頭をフル回転させながら向き合っています。そうすると、もちろんお相手の話に集中しながらも、さまざまな気づきがどんどん出てくるのです。
一つの話題の会話の中でも、そのお相手によって、さまざまな示唆が含まれているもの。それらを取りこぼすことなくキャッチし、後ほど自分なりに深掘りするのです。そんな中から新たなアイデアや解決策も生まれてきています。
これはお相手の話を上の空ではなく、真剣勝負で聞くからこそ。
ぜひ試してみてください。
その4 インプットしたものは必ずアウトプットするべし
情報収集の方法を3つお伝えしましたが、最後に一番大切なのは、インプットしたことは必ずアウトプットするということです。
せっかく、本を読んだり、さまざまな経験をしたり、誰かの貴重な話を聞いたりしても、それをそのままにしていたのでは自分の糧にはなりません。インプットはアウトプットすることにより経験値へと変化するものなのです。
ここでいうアウトプットとは、仕事として形にするといった成果物として世に出すことばかりを指すのではありません。
自分なりの内省も立派なアウトプットになります。
本を1冊読むにしても、
「なぜその本を選んだのか」
「何がわかったのか」
「読む前と後とでは何が自分の中で変化したのか」
といったことを、自分に問いかけ、言葉にしてみましょう。言語化することによりインプットされたことがくっきりと明確になり、経験値として蓄積されるのです。それはすべて、ご自身のオリジナルの財産となるはずです。
今回お伝えしたのは、私なりの4つの方法です。これらを参考にしてご自分なりの方法を見つけ、たくさんのインプットとアウトプットを行い、経営や人生に生かしていってくださいね。
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