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リーダーとして組織やチームを引っ張り、常に結果を出していかなければならない立場にある方にとって、ナンバー2の存在は心強いものです。ナンバー2の大切さや求められる役割などを改めて考えてみましょう。
自分を支えてくれるナンバー2とはどうすれば出会える?
ビジネスに関するご相談を受ける中で、よく尋ねられるのが「ナンバー2と出会うにはどうしたらよいですか?」
ということ。
しかし、「ナンバー2と出会う」とひと口にいっても、なかなか難しいのが現状です。
そもそも、ナンバー2としてのなり手というのは少ないものです。優秀なナンバー2というのは、優秀なリーダーにもなりうるものです。リーダーという立場を選ばず、ナンバー2としてリーダーを支える人材というのは圧倒的に少ないといえます。

ましてや、人との出会いは、それそのものが縁でありチャンスです。
ナンバー2としての力がある人が誰のナンバー2にでもなれるかといったらそうでもありません。
「このトップならばナンバー2として支えていこう」と思われるようなトップであればこそ、トップとナンバー2という関係を結んでいけるものです。何かが良い悪いというより、これは相性であるともいえるでしょう。
源頼朝と北条家の関係に見るナンバー2の大切さ
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、大泉洋さん扮する源頼朝は、トップとしては若干情けなく描かれているように思います。これまでの頼朝像というと、平氏に打ち勝ち、鎌倉幕府を成立させたヒーローというイメージではなかったでしょうか。
今回は北条義時が主人公ですから、そちらをメインに立てていくための演出なのかなとも思いますが、この描き方により、ナンバー2の存在の大切さが、より明確になっている気がします。

トップに立つ頼朝自身に実務的な力が不足していたり、人間的に情けなかったりということがあったとしても、脇を固めるナンバー2である北条家、あるいは義時がしっかりと支えることができている。だからこそ、グイグイと時代の波を乗り切っていくのです。この様子を見ると、極論すれば、リーダーには絶対的な運やカリスマ性さえあればよいのだとさえ思えてきます。
いかに、物事を動かしたり経営をしていくということにナンバー2の力が大きく作用するかというお手本ですね。
優秀なナンバー2に求められるもの
では、トップの力を十二分に引き出す優秀なナンバー2に求められるのはどのような力 でしょうか。
トップはリーダーとして常にビジョンを掲げ、それを遂行するということを絶え間なく続けているもの。その意思を組んで実現に向けて動くのがナンバー2の役割といえます。
そのためには自ら、そのビジョンに賛同し、わかりやすく他の社員やチームのメンバーに伝える言葉を持っているのが理想です。トップと組織とをつなぐお役目であり、クッションのようなもの……それがナンバー2の存在でしょう。
加えて、トップが舵取りを間違えそうになったときなどに苦言を呈することができるかどうかも重要です。

そして、トップはそれを受け止められる心を忘れないでいてほしいのです。
トップが忠告をしてくれる人を遠ざけ始めた途端に、国が傾いたり、組織が崩壊したりという歴史の事例は古今東西、数多くあります。その轍を踏んではいけません。
ナンバー2から耳の痛いことを告げられたとして、それを苦言と感じてしまうのは人格や自分自身を否定されていると感じてしまうから。そうではないと見極め、意見として受け入れて議論の発端としていくことができれば、共によりよい方向に進んでいけるはずです。
トップとナンバー2の良好な関係ができれば、頼朝と義時のように飛躍的な企業やチームの発展も夢ではないでしょう。
リーダーとしての心のあり方も見つめつつ、ナンバー2との出会いのチャンスを逃さないようにしたいものですね。
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