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新たなサービスや商品の開発を考える際、やらなければならないことが数多くある中、顧客ターゲットの想定というのは重要事項のひとつ。お客さまが本当に求めているものを実現するためにはお客さまの顔がリアルに浮かんでいることがポイントでしょう。
実は、歴史上の人物に思いを馳せることにそのヒントが潜んでいます。
「歴史をビジネスに生かす」とは?
こちらのブログでも「歴史上の出来事を事例としてビジネスに生かしてみましょう」と、何度もお伝えしていますが、まだまだピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
歴史に関しても、大好きで非常に詳しい方もいらっしゃれば、苦手意識が先にきてしまう方もいらっしゃるでしょう。 ひとまず、「歴史が好き・得意」ということと、「歴史をビジネスに生かす」ことはまったくの別物と捉えるとスッキリするかと思います。
「歴史をビジネスに生かす」ためには、まずは歴史上の出来事や歴史上の人物をよく観察し、自分の行動や心の動きに当てはめて分析していく。そして、それを事例として蓄積し、何かを始めようというとき、困ったことが起きたときに取り出して、対処するためのヒントとします。
とはいえ、遠い昔の人物に自分を当てはめるなんて、実感が湧きにくいかもしれませんね。
ご先祖様も歴史上の人物も確かに生きていた人たち
ご先祖様に当てはめて考えてみましょう。
一度も会ったことのない何代も前のご先祖様であったとしても、人物として実感がつかめないとしても「自分のご先祖様」として大切に思い、お参りするのではないでしょうか。

さらに、「私に似ていたかな?」、「こんなことを考えていたかも」と想像してみてください。具体的に考えてみることにより、触れ合ったことのないご先祖様であっても、確かにこの世に生きていたのだという思いが深まり、感謝の質が変わっていくのを実感するでしょう。
ご先祖様も歴史上の人物もかつては肉体をもって存在していた人たちです。
同じような想像を歴史上の人物に対しても当てはめて考えてみます。
例えば、源頼朝のお墓や実績を残した場所で、頼朝が肉体をもって実際にこの地に立ち、考え、語らい、戦ったのだと史実をもとに想像してみます。所縁の土地であればさらに濃く思いを巡らすことができますし、より身近にも感じられるでしょう。
そうすると、「なぜあのとき、あんな行動をとったのか」と疑問が浮かんだり、頼朝本人に質問してみたいことがあふれてきたりするはずです。 より実感を伴って、歴史上の人物や出来事に向き合うことができるのではないでしょうか。
歴史上の人物を想像するようにお客さまを立体的に描きだす
ご先祖様や歴史上の人物をありありと想像してみるということは、顧客ターゲットを明確にし、適したサービスや商品を開発するという場合にも役立ちます。
顧客ターゲットについて考える際、ついつい「ペルソナ」という言葉が先に立ってしまいがちです。確かに、年齢や性別、属性などを具体的に設定し、明確にしていくのは大切です。でも、それが単なるデータの集積であっては不十分ではないでしょうか。
お客さまは今、生きている人たちです。
基礎的なデータをもとに、人物像を立体的に実在している人としてリアリティをもって想像してみてください。そして、その想像を履歴書のように言語化します。 このような過程から、普遍的な人間心理を理解することにもつながり、より柔軟にお客さまの心や行動に寄り添っていくことができるでしょう。
この流れは、歴史上の人物を深く濃く想像することと似ていますね。
これもまた「歴史をビジネスに生かす」ことの一部なのです。
難しく考えることなく、できそうなことから歴史や先人たちの知恵をビジネスに結びつけて生かしていけるとよいですね。
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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。X(Twitter)でも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。
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