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「コミュ力おばけ」豊臣秀吉ならどうする? オンライン時代の乗り切り方

2022年03月13日

未曽有のウイルス蔓延の影響により、世の中への定着が加速したオンラインによるコミュニケーション。

遠隔地にいる人たちとオンタイムで会議をしたり、プライベートでも親しい人たちと歓談したりと、これまでよりコミュニケーションの幅が広がりました。

でも、ちょっと困っている人も多いようです。

今回は、オンライン全盛時代の乗り切り方を歴史上の人物に学びます。

テレワーク、オンラインは当たり前な時代に! コミュニケーションについての新たな悩み

現在、ビジネスの場でもテレワークが推奨され、打ち合わせ、会議、商談、面接もオンラインでという時代に突入しつつあります。

「通勤時間が短くなって楽になった」、「遠くのお客さまとも距離を気にせず、お話ができるようになった」、「仕事に集中できるために生産性が上がった」などのメリット も多い反面、不安を感じるという声を聞くこともあります。

「運動不足」や「仕事のオンオフの区別がしにくい」なども上がってきますが、やはりコミュニケーションに関する悩みを持つ人は多いようですね。

オンラインでの打ち合わせや会議の場は、直接会って相手の様子や温度を感じながら話すのとは違い、自分の話す言葉がきちんと伝わっているのかと不安になってしまうことも多いのはないでしょうか。

近頃のビジネス書の上位ランキングにも、話し方やロジカルシンキングに関する本をしばしば見かけます。

多くの人が、離れていても上手にコミュニケーションを取る方法、明確な言葉と意思の伝え方を模索しているのかもしれません。

豊臣秀吉はコミュ力おばけ? 「あなたのことが大事です」と言葉と態度で示し続ける

歴史上の人物で断トツのコミュニケーション上手といえば、豊臣秀吉が思い浮かびます。

百姓の子どもとして生まれながら天下統一を果たした秀吉は、徹底した気配りと気遣いで「人たらしの天才」とまでいわれた人物です。今でいう「コミュ力(りょく)おばけ」といったところでしょうか。

「あなたのことをどれだけ大事に思っているか」と、その人の元にわざわざ駆けつけて行って伝える。部下にはそれを伝えるために褒美を与えるなど、その時その時の相手の気持ちをよく汲み取ってかいがいしく立ち回っていたのが秀吉です。

また、ことあるごとに細やかに手紙を書いて送っていたともいいます。その内容は面白く、とてもわかりやすかったそうです。

秀吉は相手を思う気持ちとともに、「伝える能力」にも長けていたのですね。

それにより、自分のイメージの調整や場のコントロールを的確に行ない、結果、天下人まで上り詰めていったのでしょう。

秀吉にならい肌の温度の伝わるコミュニケーションを試してみる

ロジカルシンキングや話し方の工夫なども必要ではありますが、そればかりにこだわりすぎると、逆にコミュニケーション不全を起こしてしまうかもしれません。

ここは、ひとつ、秀吉にならって人肌の温度感の伝わるコミュニケーションを試してみてはいかがでしょう。

どれだけオンラインの場でうまく話せて、意思疎通できたとしても、リアルで会っていないという部分の穴埋めは難しいもの。ならば、直接会えないという制限の中でどう工夫するか、よりリアリティを持ってもらうかという方向に考え方をシフトしてみます。

例えば、会議後には議事録などのメールのやり取りがあると思いますが、それをたまには郵送で送ってみる。そこにひと言手書きで添えて、秀吉のように「あなたを大事に思っていますよ」という気持ちを伝えてみてください。

自分からぐっと相手に近づいていくイメージですね。

オンライン会議などでは回線が切れた途端に、自分の家だったり、ワーキングスペースだったりと一人きりの現実に引き戻されてしまい、相手に対する実感が薄れてしまうもの。

手紙や季節折々のちょっとした贈り物をすることで、自分の存在を相手に印象付けられたらうれしいですね。これは媚びを売っているのとは違います。あくまでも「あなたのことが大事」という気持ちの表明です。

あるいは、メールをやめてたまに電話をしてみるのもよいかもしれません。

ビジネス上、電話は相手の時間を奪うものとして敬遠されがちですが、このリモート真っ盛りの時期だからこそ、声音で直接伝えれば人肌が感じられ、より熱量を伝えやすいのではないでしょうか。

忙しい経営者やビジネスパーソンにとって、毎回、手紙や電話といった濃いコミュニケーションを実行するのは難しいかもしれません。だからこそ、その心のこもった一筆や小さな贈り物という気遣いが、相手の気持ちを引きつけるものです。

秀吉を見習って、自分なりのぬくもりのあるコミュニケーション術を見つけてみてください。

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