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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がスタートして1ヶ月が経ち、徐々に動きが出てきました。個人的にも注目している今期の大河。理由のひとつは、鎌倉時代が「風の時代」だったことも関係しています。
今回は鎌倉時代をヒントに、風の時代の特徴やこれからの生き方について考察してみましょう。
鎌倉時代は風の時代だった
西洋の考えでは、2020年12月22日より「風の時代が始まった」といわれています。
これは時代のエネルギーを「風」「水」「土」「火」に分類したうちのひとつ、「風」のエネルギーが強まる時代になったという意味です。
4つの時代はそれぞれ違うエネルギー(テーマ)を持ち、約200年で次の時代へ移っていきます。
風のキーワードは、「言葉」「思想」「ボーダレス」「情報」「シェア」などです。
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では前回の「風の時代」には、日本で何が起きていたのでしょうか。約800年前の鎌倉時代を振り返ってみたいと思います。
鎌倉時代に見る風の時代の特徴とは
鎌倉時代といえば、はじめて武家政権が誕生したパイオニア的時代です。
政治の中心が大きく動く一方で、信仰にも“ある変化”がありました。
それまで皇族や貴族など限られた層だけのものだった仏教が、民衆にも広まったのです。
背景には、比叡山で学んだ僧たちが独自の信仰スタイルを次々と体系化させ、民衆層にも受け入れられるような新しい仏教を生み出していったことがあります。
まさにボーダレスや思想という「風の時代」の特徴が表れています。
ではこれを、現代に当てはめてみましょう。
たとえば、今はまだAIやVR、電気自動車の普及を実感できていないかもしれませんが、ここから一気に、誰にとっても身近なもの、手軽なものになっていくのではないでしょうか。
仏教が一般化した鎌倉時代と同じように、考え方、思想が大きく変わろうとしているタイミングだと予想できます。
「風オンリー」ではなく「風がセンター」の時代
ところが、あまりにも「風の時代」というワードが広まったせいか、考え方が偏ってしまっているケースも少なくありません。
何事も偏りすぎは要注意です。
風オンリーではなく、「風」「水」「土」「火」すべてのメンバーのなかで、今は風がセンターになっていると考えてみてください。「AKB48」などのアイドルグループのようなイメージです。「風」がセンターになったからと言って、他のメンバーのキャラが消えるわけではありません。
要するに偏りすぎず、バランスを大切にしてほしいということです。
また、同じ「風」でもそよ風だったり台風だったり、もしくは無風だったりすることもあります。目に見えないからこそ、突風に足をすくわれてしまうことも……。
くわえて今は、200年以上続いた「土の時代」から「風の時代」に切り替わったばかりなので、情勢が不安定なのも仕方ありません。
目の前の現象に一喜一憂しすぎないことが大切です。
風の時代のヒントは「竹」のタフさ
そこで、意識してほしいのは竹のようなしなやかな軸を持つことです。
どんな大木でも、台風や嵐で根こそぎ倒れてしまうことがあります。一方、竹は大きく曲がりはしますが清々しいほど元に戻ることができます。
しなやかだからこそ、へこたれない。この状況適応能力こそが、今の時代に必要なタフさです。
このタフさをつくる方法の一つが、歴史を知ること。
さらに言うなら歴史を「知り」、自分事として「考え」てみてください。歴史をシミュレートしてはじめて、先人の知恵を生かせるようになります。
まとめ
今回は、鎌倉時代を事例に風の時代を生きるヒントを考えてみました。
歴史は膨大な事例集です。不安定な時代の今こそ事例から学び、思考や行動パターンを増やしていきましょう。
また、拙著『龍と共に進む「風の時代」の歩き方』は、風の時代が本格化する2027年に向けてのガイドブック的な役割を担う本となっています。これから必要とされるものの見方や考え方の練習や準備のためにもおすすめいたします。
『龍と共に進む「風の時代」の歩き方』に関する記事はこちらからご覧いただけます。
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