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戦国武将も活用した「祈願」で モチベーションとチーム力をアップ! 

2021年08月05日

勝敗を左右する“メンタリティ”

ビジネスや受験、またスポーツなどの勝負事で、神様に後押ししてもらうために神社へ祈願にいった経験のあるという方は、多いのではないでしょうか。

戦国時代のように、命を取り合う戦とまではいきませんが、真剣勝負となれば誰もが「負けられない!」と意気込むもの。
そんなときに、勝敗を決する要因として大きいのがメンタリティです。

ビジネスという勝負事においては、プロジェクトを失敗させないために、企業のトップやチームリーダーのメンタリティも大事ですが、チーム全体のメンタルがどのレベルで安定しているか、ということも非常に重要です。

ただ、一言で「安定」といっても、自然の摂理としてとても難しいのも事実です。
メンタルは、環境要因や社会情勢、また日々の体調やプライベートなどにも大きく影響されるものであり、チーム全員の気持ちが毎日安定していることなどありえないと言っても過言ではないでしょう。

そこで、活用してほしいのが「祈願」です。
1つのプロジェクトにおいて、チーム全員の意識を目標へと向けるだけでなく、メンタルを安定させる方法としても祈願はとても有効なのです。

神頼みはリスクヘッジになる

チームとして気持ちを一つにしたり、仲間同士が親睦を深めたりする方法として、かつては飲み会や社員旅行が行われた時代もありました。

しかし今はコロナ禍でできない、あるいは、勤務時間外の付き合いを敬遠するなど、時代的に難しくもなっています。

年齢層が低くなるにつれ束縛されることを嫌う傾向にあり、また仕事とプライベートを分けたい人からは、飲み会などは「何の意味があるのかわからない」という意見も少なくありません。

しかし、神社への祈願であれば、さほど時間がかからず、拘束時間も少ない。また、厳かな場所でもあるので、非日常の空間である神社にいくと、年齢にかかわらず身が引き締まる感覚にもなるはずです。

それすらも感じられない人にとっては「これに何の意味があるの?」と疑問かもしれませんが、祈願をしている最中は、対象となる仕事に意識は向いているはずです。

そして、何よりも大切なのは、いざプロジェクトを進行している最中に何か不具合が起きたとき、無意識にも“神頼みをしてもよい”という心の許可が下りることです。
これは、メンタルがネガティブになりそうなときこそ、大きな救いになります。

つまり、仕事がスムーズにいっているときではなく、いざトラブルが発生したときの、チーム全員のメンタリティを保つリスクヘッジになるのです。

人はときにメンタルのせいにしたがる

人は、いざ失敗したり、迷い始めると、何かにすがろうとしたり、心の支えを欲したりする生き物でもあります。

また、仕事や人生がうまくいっている人を見ると「あの人はメンタルが強いからうまくいくんだ」、「弱い自分はうまくいくはずがない」と、すべてメンタルのせいにしたがる人もいます。

しかし、よくよく分析してみると、一事が万事、メンタルのせいではないことはすぐにわかります。

なぜなら、普段は引っ込み思案でも、自分が興味のある分野や仕事以外の人間関係のなかでは、積極的にリーダーシップをとっていたり、発言していたりと、意外と環境によって行動は変わっているものだからです。

とはいえ、何か一つでもいざというのときの心の支えがあれば安心です。
そうした意味でも、チーム作りとして、共に神社に足を運び、一緒に神頼みをするということは、それぞれの弱さをもひとまとめにして一人ひとりの可能性を伸ばそうという試みでもあります。

信長は舞い、光秀は詠った

実は、企業のトップやリーダーにとって祈願は、チーム全員のモチベーションアップをはかるためのパフォーマンスにもなっています。

その代表な例として挙げられるのが、戦国時代です。
戦国武将は戦勝祈願を行うなかで、家臣たちを鼓舞し、士気を高めていたのです。

当時の戦勝祈願というのは、やり方もさまざまでした。
基本的には願文を読んで戦の勝利を願うのですが、なかには後世にまで残るすばらしいパフォーマンスも存在します。

有名なものでいえば、織田信長が舞った「敦盛」です。

戦の勝利を願って舞を披露したのですが、それによってモチベーションが上がり、一体感を生み出し、同じ時間を共有するなかで家臣や兵たちを鼓舞したというわけです。

しかもそのエピソードが500年近く経ってもまだ語り継がれていて、ドラマでも必ず描かれてもいるのですから、最高のパフォーマンスだったといえるでしょう。

これに対し、その信長を討ったことで知られる明智光秀は、本能寺に行く前に歌を詠んでいます。

文化人としても高名な光秀らしく、命を懸けた戦を前に高揚感でたぎっているなか、チーム全体を落ち着かせようと「連歌」を詠んだことが知られています。

あえてモチベーションをただただ燃やすのではなく、落ち着かせて、静かな炎にしていくイメージです。そこに想像力を働かせる「連歌」を使ったのが非常に面白い。

ともに文化的な要素を活用したわけですが、どちらもトップの個性を発揮した祈願です。
これは現代でもとても参考になるチームビルディングの手法といえるでしょう。

祈願がすべてだとは思わないこと

祈願はいざというときの心の支えになったり、チームを鼓舞するパフォーマンスになったりと、さまざまな効果がありますが、一つ注意しておかなければいけないことがあります。

それは、「祈願しないとうまくいかない」というように、ポジティブなものではなく、逆向きのネガティブなものに変換して捉えてしまうことです。

チームで祈願をしていると、ピンチのときには心強いでしょう。
ただし、必要以上に「あそこに参拝したから問題なく進められたんだ」と、過度に信じる必要もなければ、「いかなくても結果は一緒だったのでは?」と、マイナスに捉える必要もない。
いわゆる、保険のようなものと捉えるのが一番かもしれません。

トラブルが起こったときに、「祈願しておいけばよかった……」と、メンタルを下げてしまうのであれば、成功させるために念押しで神頼みをしておくほうがよいのは間違いないでしょう。

しかし、祈願していないからすべてがダメになる、なんてこともありません。
特に神社の参拝や祈願などになると、人はなぜか順序や方法など、正しい、間違っている、と判断したがる傾向にあります。

そうではなく、神様の後押しはあくまでプラスアルファになるものです。
まずは自力を発揮することが一番大事なこと。
それを忘れないでいただきたいと思います。

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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。X(Twitter)でも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。

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