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日本の風土の中で育まれてきた日本人 神社に集積され眠る価値あるものとは

2025年01月31日

世界中どの土地にも風土というものがあります。
そして、その土地に生まれ落ちた人間は、そこの風土に育まれていきます。

今回は、日本の風土と日本の風土にブラッシュアップされ、伝えられてきたものについてお伝えします。

世界でも指折りの豊かな水と緑の島国・日本

私たちが生まれ育ってきた日本。
地球上では、極東と表現されるように、大陸側から見ると世界の端っこに位置する印象が強い国です。2023年2月の国土地理院の公表によると、なんと14,125島を有する島国であり、約37万8,000㎡の国土の中の約75%が山地であり、そのほとんどが森林に覆われています。

まるで背骨のように大きな山脈が連なる国土。私たち日本人はいにしえより、そのわずか25%の平地や台地、一部の山地に暮らしてきたのです。

しかも、この決して広いとはいえない日本の国土の中には、本当に多くの川が流れています。
その数は、国や都道県が管理する一級河川、二級河川、それに、市町村が管理する川を合わせると、約3万5,000本あまりといわれています。

おそらく、他の島国と比べても私たちの国である日本は、水と森、緑の圧倒的な豊かさを有しています。

さて、今度は日本の国土を立体的に捉えてみましょう。
ほとんどの土地が急峻な山であり、そこにたくさんの川があるということは、その流れは必然的に滝のように大きな落差が生じるのです。山奥で生み出された源泉が上流から下流、海へと注ぎ込まれるまでその流れはほぼ激しいままです。この流れの状態はそのまま日本人独自の水に対する捉え方を形づくり、水神という考え方にも繋がっていくのです。

水はきれいなもの。勢いが激しいもの。滝のように流れるからこそ、澱みのない清流であり続ける水。そこから、みそぎのとき、水はお清めをしてくれるものと先人たちは捉えてきたのです。

このような独自の風土の中、今の私たちも存在しています。

さまざまな思想も日本の風土にブラッシュアップされて

日本の風土は思想や哲学にも影響を及ぼします。

経営者や経営陣の皆さまは、日々さまざまな思想や哲学を学び、経営や人事の実践に生かされていることと思います。帝王学として使われる思想や哲学は古来、中国など大陸からもたらされてきました。例えば、「易経」や孫子の「兵法」を学んでいらっしゃるというのはよく耳にします。ただ、実際に経営や人生に生かそうとすると、そのままでは活用しきれない部分があるようです。

原典はもちろんどの時代においても大切ですが、あくまでもその国の風土ありきのもの。
日本には日本の風土がありますから、ここで生かせる形になっている方が良いのです。

先日のブログでも、芥川龍之介が「日本には作りかえる力がある」と作品の中で語っていたというお話をお伝えしました。

実は、外来の思想を日本の風土、日本の精神性に沿って、組み直してきたものが蓄積されているのが神社です。時代を越えて、代々の先人たちが、自分たちの生業や暮らしに合った形にするために試行錯誤をしながら、ブラッシュアップしてきた思想や哲学がそれぞれの土地の神社に眠っているのです。

アテアが皆さまの可能性を開くためのサポートをするにあたって、全国各地の神社を入口とする理由の一つもこれなのです。

日本の風土を体感し日本の精神性を生かして望む未来へと進んでいく

私自身、日本史が好きだったこともあり、幼少の頃から史跡を巡り、各地の地形や川を観察し考察を深めてきました。さまざまな土地の神社や寺社に向かい、そこに残された思想や哲学に触れてきました。結果、延べ2万社以上の神社を訪れ、日本の精神性に則った知恵の蓄積を見出してきたわけです。

現在も各地へ代理巡拝にまわっていますが、実際に現地に行くからこそ、この特殊な日本の風土を体で受け止める大切さを日々実感しています。

そこで、アテアでは「神旅®」をはじめとして、あなた自身の足で歩いて肌で感じながら、日本の埋もれてしまった精神性を学び、活用していただくためのサービスをご用意しています。

ぜひ、日本の風土を体感し、神社に眠る日本の精神性や知恵を受け止めることで、あなた自身の可能性を開き、望む未来をつくり出していきましょう。

心のヘルスケアと神社と関連についてはこちらのブログからご覧いただけます。
心のヘルスケアのために アテアが「神社」を入口としている理由とは

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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。X(Twitter)でも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。

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