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新暦と旧暦について考える。何事も偏るのではなくバランスを取ることの大切さ

2024年10月20日

よく、「旧暦でいうと今は〇月〇日」というのを耳にすることがあるのではないでしょうか。

現在、私たちが日常的に使っている暦は明治以降使用するようになった新暦です。

今回は、旧暦と新暦について改めて考え、仕事や生活への活用の仕方をお伝えしたいと思います。

明治以降正式に使用された新暦「太陽暦」

私たちが現在使用している太陽暦(グレゴリオ暦)は、明治6年1月1日から使われ始めました。この新暦「太陽暦」は文字通り、太陽を地球が一周する動きに合わせたもの。

一方、それ以前に使われていた旧暦は「太陰太陽暦(太陰暦)」で、新月を一日とし月の満ち欠けを基準に日付を決めています。ただ、この数え方でいくと太陽暦よりも1年が11日短くなるため、3年に1度うるう月が入っていたそうです。うるう月のある年は、1年が13カ月あるわけです。

明治に入り、日本が欧米諸国に追いつくために急速に西洋文化を取り入れる中、太陰暦から太陽暦へと改暦が行われました。太陽暦を使用する欧米諸国との交易などにおいて問題が起こらないようにするためです。

当時は、改暦にあたり、日にちのズレなどにより少なからず混乱もあったそうです。こうして、日本人が慣れ親しんだ太陰暦は社会生活では使われなくなりました。

もちろん、今の私たちは当たり前に新暦である「太陽暦」で生活していますが、旧暦の存在を全く忘れ去っているというわけではありません。

どんなものにも陰陽のバランスを取ってこそ

改暦当初は多少の混乱があったものの、明治以降150年あまりが過ぎ、新暦が社会のリズムをつくってきました。加えて、それ以上の年月を刻んできた旧暦のリズムもまた、私たちの体の中には残っているのです。

どちらが良くて、どちらが良くないということはないでしょう。二項対立で偏ったり排除したりすることではないのです。

コロナ禍の際、飲食店の営業自粛や多くの人が対面で楽しむコンサートやスポーツ観戦などが次々と中止となることで、収益が上がらず打撃を受けたビジネスは多かったでしょう。


その一方、通信販売や動画コンテンツなどにより活路を見出した方たちも多くいらっしゃいました。私の知り合いの飲食店でも、通販事業に参入することで、全国にお得意様を広げて大成功を収めていました。
このようにあらゆることには陰陽があり、どちらかを選び取るのではなく、状況を見ながらバランスを取って利用することが大切なのです。

特に、2027年に向け勢いが目まぐるしく変化する2025年には、新暦と旧暦のそれぞれのリズムを状況に応じて活用するのが良いでしょう。

新暦と旧暦どちらをどう意識するか

とはいえ、さすがに毎日、両方の暦を意識しながら生活するのは無理がありますので、それぞれの場面によって切り替えてみましょう。

仕事や社会活動など、自分以外の他者が関わってくる活動には、新暦でリズムをつくっていきます。

そして、自分の内面に関わることについては旧暦で考えてみてください。
内省を行い、自分の夢や目標を考える、未来の長期計画を立てるなどまだ無形のものを探り出していくのは、まさに陰のエネルギーを生かす作業ですから、ぴったりなのです。

さらに見えない世界の方々とのコミュニケーション、つまり、祈りを捧げたり、お願いごとをしたりも旧暦に合わせると良いでしょう。

月初めに、おついたち参りをなさるという方も多いかと思います。この「おついたち」はそもそも新月を表し、太陰暦の「一日」です。このようにそれぞれの暦で月の始めということです。旧暦に合わせるならば、その後、上弦の月、満月、下弦の月と意識しておくとちょうどよい節目になるはずです。

ただ、会社として月間目標到達祈願などでお参りをするのであれば、それはその月にがんばるというコミットメントですので新暦の一日でもかまいません。

このように、2つの暦のリズムを使い分けていくことにより、考えを巡らせていることに対する潜在意識からの答えも、より出やすくなることと思います。

ただし、このリズムについても「こうあらねばならない」とこだわりすぎることはありません。例えば、おついたち参りに月に2回行ってもよいのです。うまくバランスを取って活用してまいりましょう。

光輝ブログにて、旧暦の「長月」にまつわる艦についてお伝えしています。こちらもぜひご覧ください。
【光輝ブログ】保管され海上自衛隊に引き継がれた時鐘 駆逐艦「長月」~和風月名を持つ艦・その6

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