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【光輝ブログ】パターン化と事前準備と相手を五感で感じること~経営心理をゲームから読み解く試み ①~

2024年09月15日

いつも艦内神社についてお伝えしている大杉光輝です。
今回から「経営心理をゲームから読み解く試み」と題して新たな連載を始めます。

前回のブログで大杉日香理から、このシリーズを始めることになったいきさつをお伝えしました。
なぜゲーマーが経営について考察することが可能なのか~経営心理をゲームから読み解く試み~エピソード0

自他ともに認めるゲーム好きの私のゲームに対する考えや取り組み方と、ビジネスや経営との共通点を見出し、役立てていただければ、という趣旨のシリーズになります。

1回目の今回は、対面で行うカードゲームについてのお話です。

お相手を探るための行動のパターン化

私は長年、ゲームをかなりやり込んでいますが、前回のブログで大杉が触れたように、経営に実際に携わったことはありません。あくまでもゲーマーとしての視点がビジネス、経営の場で汎用性があるかという考察になります。「こんなことを考えてプレーをしているのか」といった感じで捉えていただけると幸いです。

さて、私はいろいろなジャンルのゲームをやりますが、特に対戦型のゲームを好んでプレーします。中でも対面式のカードゲームでは、「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」、「ヴァイスシュヴァルツ」を主にやっており、大会にもよく出場しています。

対戦ゲームであるからには、勝ちたい。
私は、勝利に近づくための一番の方法は相手の弱み、弱点を突くということだと思っています。
もちろん、大前提として卑怯なことはしない。そして、対戦ゲームというのはお相手ありきのものであるということを忘れないということは肝に銘じています。

では、お相手の弱点を見つけるためには何をするか。
これはパソコンやオンラインの対戦ゲームでも同様なのですが、まずはお相手のプレー、ゲームの内容を読み取っていきます。

その際に大切なのは、ある程度、読み取り方をパターン化しておくということ。
基礎能力、ゲームが動いたときの対応の幅、お相手が使っているキャラクターの特性をどのように生かし、そのキャラクター自体の弱い部分をどう補っているか。それらを読み取るための自分なりのやり方を事前にパターン化しておきます。

これはどんなお相手と対戦しても変えずに行います。その方が、戦いの序盤に深く考えることなく、ある一定値までのデータを取りやすいからです。

パターン化というのは、緊急時の対応にも効果があります。
思いもよらない事態になったとき、即、判断をして次の手を出すためには、自分なりの何かしらの方策をいくつか準備しておくと慌てずに済みます。その用意をしておかないと、そこが自分の弱点になってしまいかねません。

ビジネスは戦いの場ではありませんから、弱点を知るといっても、それを元に相手を負かすわけではありません。弱点を知ることができれば、その弱点を補う方法を一緒に考えることができるということだと思います。同時に強みもわかればそこを強化する方法も考えられるわけです。それらを知るためや困ったときのために自分のパターンをいくつか用意しておいたことで、お客さまの前で慌てずに済んだというのは、実際に私にも経験があります。

五感をフルに働かせてお相手の動きを感じる

さらに、これが対面のゲームであれば、お相手が目の前にいるのですから、表情や声からさまざまな情報を読み取ることができます。私はどちらかというと対面の方が得意です。
雰囲気やエネルギーの変化の様子を五感で感じることができるのは、お相手を知るにはとても重要で、ここがオンラインのゲームとの大きな差だと思います。
特にお相手が恐れている部分を感じ取りやすいので、弱点を探るという意味での精度はかなり上がります。

ただ、同時にお相手も自分の弱点を探っているのだということを忘れてはいけません。自分が考えているということはお相手も同条件の元、考えているということ。

「失敗したかな」と思ったときほど弱点が出やすいものですから、強がりであっても弱っているような態度を見せないことを心掛けています。お相手に感情を読ませないように振る舞うのです。ゲームの盤上の内容以外にも目線や指先の動きなどの自分の行動にも気を付けています。

このようにゲームを進めていますので、ひとつの対戦の間でも前半と後半でプレー内容の構造が大きく異なってくることもしばしばです。
序盤はお相手の弱点を見つけるためにお互いにジャブを打っているようなプレーであったのが、後半になるにつれて、だんだんわかってきたお相手の弱点を突くプレーが増えてきます。そうなってきたときは、自分が弱点を突かれたときの対応をパターン化し、用意しておいた方法でしのいでいくのです。

自分がどんなときにどんな行動をとったかを徹底的に分析

この自分の弱点を突かれたときの対応をパターン化するには、いくつかの方法があります。

ゲーム的には、何十種類もいるキャラクターの中から、使用するキャラクターを一つに絞ることで、キャラクターの特長をしっかりとつかみ、熟練度を上げるというのもひとつの方法ですが、何より、自分のプレー中の行動を振り返り、内省するのが重要です。

自分の勝因、あるいは敗因を見つけることはもちろん、プレー中のどの辺りでお相手の弱点を見抜いたのか、良いにつけ悪いにつけ、どこでゲームが動いたかなどがわかってきます。

どんなに準備をして臨んだとしても、ゲームというのは運の要素が大いにあり、それに振り回されることもあります。とはいえ、お相手の弱点をつかみ、準備してきた手を使える状況にしていけば、ゲームを有利に進めることができるわけです。

そこで、対戦ゲーム中は、自分のプレー内容とともにその他全体のプレーを心の中で解説しながらプレーできるよう心掛けています。このようにプレーしていると、対戦後に内省をしたときに、自分がなぜこの行動をとったのかなどをしっかりと説明できるようになります。

ただ、それでも自分の行動というのは自分でも不可解な点というか、説明できない点が出てくるものです。そのようなときには、積極的に他力を借ります。友人たちから見た自分の様子を教えてもらいアドバイスしてもらいます。

プレー中は、考えることが目白押しになります。脳にかなりの負荷がかかっているのでしょうか、クーラーが効いた会場でプレーしていても汗だくになることがよくあります。でも、それがまた楽しいのです。

ゲームへの取り組みが代理巡拝にも通じる

私の対戦ゲームに取り組む際のポイントをまとめると

・五感をフルに使って相手を観察し、弱み、強みを見つける
・観察、防御、攻撃などカテゴリーごとに自分の行動をパターン化しておく
・感情を読み取られないように行動に気を付ける
・対戦後、ゲーム内容を分析し内省を行う

といったところでしょうか。
用意した手がいつも有効とは限りませんし、たとえ、お相手の弱点を見つけてそこを突いたとしてもそれに対してどう反応してくるかなど、ゲームプレー中は考えることだらけです。

準備八割とよくいわれますが、プレー中ではないときにやっておくことも山のようにあります。
そのように準備して、プレーに臨んでからはその場のフィーリングを受け止め、お相手に合わせていくというのは、アテアの代理巡拝にも通じるものがあるように思います。

地縁ネットワークの変化により、これから艦内神社に皆さまをご案内することも増えそうです。私も今後、ゲーム戦略の視点を生かして、皆さまのお役に立てるものを得ていけたらと考えています。

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