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経営者には理念や目標を掲げメンバーに示す姿勢が求められます。しかし、視野が狭くなってしまうと会社の発展も頭打ちに。経営者の視野の広さは、組織運営に大きく影響してくるのです。日本人が元々持っていた「広い空間認識」を知り、経営のヒントとしていきましょう。
不安定な時代こそ「超長期視点」が必要
企業として生き残るためには、短期計画を回していくことが効果的です。状況に合わせた柔軟なかじ取りは、経営者に求められる能力のひとつ。ここ数年の社会情勢の変化で、その必要性に迫られた経営者は多かったでしょう。
ですが、短期計画の実行はあくまで実働としての手段。 先行きが不透明な状況で、従業員の不安を払拭するためには、経営者自身の考えを示す必要も。「これから当社はこうしていく!」と、理念や目標を掲げることが大切になるというわけです。
これは、視点で言うなら「超長期視点」と言えます。
事業計画のような具体性は必要なく、理想像でOKです。来年以降も時代の変革期間が続くため、最終的にどのような社会になるかは誰にも予測できません。そんな手探り状態の中では、個人の生き方や何のために働くのかという考え方が旗印となるのです。
経営者に求められる自分ごとの範囲とは
とはいえ、私利私欲で良いというわけではありません。
より広い範囲を自分ごととして捉え、誰の、どのような未来のために経営を行うのか。自分に問いを投げかけ続けることが、会社の未来を切り開く力になっていきます。
この「自分ごとの範囲」というのは、経営者にとって重要な視点です。自分さえ良ければ良いという狭い視点では、組織の発展は難しくなってくるでしょう。
つまり、自分ごとの範囲とリーダーシップ性には深い関係があるということです。
古来日本人が想いを馳せていた空間の広さを知る
実は、江戸時代頃までの日本人は、現代の私たちよりも広い範囲で物事を考えていました。
山、川、海、風、動物、植物……。自然の循環の中で自分たちが生かされていることに感謝する感覚。さらに、自分の行いが社会にどう影響するかという広い空間認識を当たり前のように持っていたのです。
しかし現代は、「自然や動植物」と「人間」を切り分けて考え、想いを馳せる範囲が狭くなっています。
となると、仕事に対しても「この仕事がどれだけ社会に必要とされ、重要な役割を果たしているか」を認識し、その価値を説くことができる経営者も残念ながらそう多くはないのです。
これは、後継者問題にも関わってくる重要な話だと感じます。
日本人が持っていたはずの広い空間認識は、どうして薄れてしまったのでしょうか。
それは、西洋の価値観を取り入れたことで「自然観」が変化していったことが大きく関係しています。
視点を増やして持続的な経営へ
一度衰退してしまった感覚であっても、再び鍛えて取り戻すことは可能です。
その方法は、先人の知恵が集積された「神社」に足を運んでみること。
古くからさまざまな人が行き交う場所である神社には、多様な知恵が眠っています。
その知恵を知り、経営に活かす方法をお伝えしているのが経営者向けの神旅®です。
神旅®はただの神社参拝ツアーではありません。神社を基点に、その土地の「風土史」(生業、人、時代の流れ、町や土地の雰囲気など)をひもといてゆくフィールドワークです。
そうして「神社風土史」をひもとくことで、新たな視点を養い、内省を深めるお手伝いをしていきます。
日本人が持っていた自然観、広い空間認識も体感を通して腑に落とすことが可能になるのです。
こうしてさまざまな視点を持ち、必要に応じて視点を切り替えることができれば持続的な経営に繋げていけます。
答えはすでにご自身の中にあるもの。それを引き出す手段として「神社風土史」という考え方を参考にしてみてください。
こちらの記事では「神社風土史」とは何かについてご紹介しています。
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