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企業経営に長期事業計画や短期事業計画があるように、経営の「視点」にも長期的な視点や短期的な視点が必要です。
なぜなら視点を動かすことで、物事の見方が凝り固まるのを防ぐことができるから。
これからの時代の経営に必要な、多角的な視点の養い方を掘り下げてみましょう。
短期視点を経営に活かすには
短期視点も長期視点も、どちらも経営には必要です。
例えば、今目の前にある問題に対処する時には短期的な視点が求められます。
お客様からクレームが来た際に、10年かけて対処していては間に合いません。あっという間に顧客は離れていってしまうでしょう。
まずはお詫びをし、すぐに改善策を考え、物事を動かしていく瞬発力が大事になってきます。
同じように、急な売上低下に対応する時にも短期的な視点が必要です。
特にここ数年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世間の動きがストップするなど、1ヶ月先の社会情勢さえ読めない状況が続きました。
こうした状況下では、経営者には臨機応変に対応していく短期視点が求められたはずです。
短期視点だけでは限界がある
ところが、こうした短期視点ばかりでいることの弊害もあります。その一つが、視点が凝り固まってしまうという点です。
いつも目の前の課題をこなしていく視点で動いていると、人間の脳みそはその視点で固定されてしまいます。
本来、もっと俯瞰して考えたほうがよい場面においても、使い慣れた短期視点で考えてしまうようになるのです。
まるで、気に入った洋服ばかり無意識のうちに選んでしまうように。
こうした視点にとらわれたままだと、いざ新サービスを構築したい時や新しいビジネスパートナーを選定したい時などに、目先の情報だけにしか目が行かず、例えば違和感を持ったとしてもその感覚を拾い上げることができません。
経営者にとって、視野は狭くなればなるほど危険なのです。
神社で経営に必要な多角的視野を養う
そこで、視野狭窄を防いで柔軟な視点移動ができるようになるために、神社という場所を活用してみてください。
悠久の歴史が眠り、先人たちの営みが積み重ねられてきた神社は、私たちの狭まった視野を広げるのにうってつけの場所です。
例えば、神社の歴史をひもとけば、自然災害の影響を受けて今の場所に遷ってきたことがわかるかもしれません。
つまり、何百年も前の先人の知恵を今に活かすことができるという「超長期的視点」を体感することができます。
と、同時に今目の前にある境内の自然を五感で感じる意識を持てば、短期視点の情報も得られます。
このように、神社はただ参拝するだけの場所ではなく、驚くほど私たちに気づきを与えてくれる多様性に富んだ場所なのです。
一つの神社をじっくり参拝しながら、長期視点と短期視点を切り替えて、物事を見る視点を多角的にする訓練をしてみましょう。
視点を増やせばビジネスチャンスも増える
多角的な視点を養えば、必ず私生活やビジネスにおいても良い影響が出てきます。
「今までの物事の判断基準は、狭い視野に偏っていたのではないか?」
と問いを投げかけるきっかけになるからです。
すると、このような気づきがあるでしょう。
●あの人は数字を扱う仕事には向いていないけれど、別の視点から見るとお客様との関係構築においてはすばらしい才能があるな
●実績重視でビジネスパートナーを選んでいたけれど、実は件数の多さよりも中身のほうが大事なんじゃないか
違う視点から見れば見るほど、新しい発見を得ることができ、それはビジネスチャンスにも繋がっていきます。
チャンスを多く手にする人と、そうでない人との違いは「視点」です。
特に昨今は世界全体で価値観の変動が起きており、従来の考え方の殻を破っていかなければ、ビジネスの発展は難しいでしょう。
これまでの成功パターンが通用しなくなってきたと思ったら、それは視野を広げるタイミングがやってきたということです。
そこで、柔軟な視点の動きをトレーニングする場所として、雄大な歴史を深掘りできる神社を活用してみてください。
極限の視点移動を繰り返すことで、次の未来に進む一手が見えてくるでしょう。
こちらの記事では山登りに例えて多角的な視点についてまとめています。
【関連記事】 山はどこからどう登る? 視点を変えることで得る気づき
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