ブログ

目次
大きく3つの共通点がある神社と漢方
神社と漢方には大きな3つの共通点があります。
・歴史上での扱われ方
・包括的に物事を捉える考え方
・心身相関
このような共通点を聞いて、ピンとこない方も多いかもしれません。ですが、実はこれらの共通点があるからこそ、同時に学ぶことにより運をひらき、人生をより良い方向に導くきっかけとなり得るのです。
古来、根付いてきた神道の影響により日本になじんでいった漢方
漢方薬というとどのようなイメージをお持ちでしょう。
現代であれば個包装された顆粒の薬、あるいは時代劇などで見かける薬研でゴリゴリとつぶして煎じたものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
なんとなく古いものという想像はつくかと思いますが、日本の中でも非常に古い歴史があるものです。そもそも、漢方学は大陸、現在の中国の方から1500年以上前に渡来しました。
漢方学の「漢」は漢王朝の「漢」ではなく漢民族からきているともいわれています。仏教の伝来と共に渡ってきた漢方は、日本では漢方学として日本の風土や土地に根付いた考え方に基づき、独自のものへと確立していきます。
漢方学に影響を与えたものの中には神道の考え方もあります。
仏教が伝来するまで、日本では当たり前に捉えられていた自然や土地に対する信仰心や生活規範になってきたものには、本来、形や名前がありませんでした。
仏教というわかりやすい外来の宗教がやってきたことから、日本古来の土地や自然と結びついた考え方が神道と名付けられたといわれています。
その神道の考え方が大陸からやってきた仏教にも漢方にも影響を与え、それぞれ日本の風土になじんだものとなっていきました。
歴史的に見ても共通点の多い漢方と神社
大陸から渡り、日本の風土の影響を受けながら定着していった漢方学ですが、日本古来の神社学と、実は共通点が多くあります。
現在、日本で漢方と捉えられているものは、大陸から渡来したままではなく、日本の風土となじみつつ今に至っています。同様に、神社も漢方と一緒に渡ってきた仏教に影響を与え、仏教の形を日本風にしていくと同時に、神仏習合という形で混じり合っていきます。
江戸時代までは、神社とお寺が合体していたり僧侶が神事を行ったりといった光景が当たり前にありました。
ところが、明治政府より神仏分離令が発令され、外来の仏教と神道は異なる考え方に基づくものとして、明確に分けていくことになりました。
さらに、西洋列強に少しでも早く追いつき、国力を高めるためにと西洋の思想を積極的に取り入れていったため、日本古来の神道の考え方、つまり土地や自然を五感で受け止めて敬い、生活に生かしていくということが忘れ去られていったのです。
同様のことが漢方学でも起こります。
漢方学というのは、今、目の前で起きている症状に漢方薬をどう使うかといった西洋的な対症療法だけを施すものではありません。体全体のエネルギーを巡らせ全体最適を見出そうという考え方で成り立っています。
ところが明治政府は、こちらも西洋化を急ぐあまりに西洋医学を習得した者のみに医師資格を与えるという選択を行い、結果的に漢方学を排除してしまったのです。
そして、現在は医療費を削減する目的から、OTC(一般用医薬品)と類似する医薬品を保険適用外にするという動きがあります。漢方薬もその中に含まれ、保険診療ができなくなるかもしれないという問題が浮上しています。
OTCの漢方薬はそもそも有効成分の含有量が異なりますし、症状に合った適切な処方が難しくなるそうです。漢方学の見地からいっても厳しい状況になってしまうことが考えられるようです。
一部が全部、全部が一部。包括的に物事を捉える漢方学と神社学
漢方学と神社学の共通点は、歴史的な側面ばかりではなく、いずれも包括的な物事の捉え方をするものであるというその性質にもあります。
漢方そのものも大自然すべての中の一部であり、そのエネルギーを巡らせて体の状態を整えていくものです。ですから、漢方専門医の方は、腕が痛いといっても腕だけを見るのではなく、顔色や舌の状態、体の骨格をみるなど体全体のどこに原因が潜んでいるのかを時間をかけて見ていくわけです。
神社学も同じように、例えば「金運を上げたい」という希望に対して、単に「金運が上がる神社に行ってください」というわけにはいきません。そもそも金運を上げて得たお金を何に投資したいのか、何に使いたいのか。どのようなルートでお金を手に入れたいのか。仕事をしてその対価として受け取りたいのであれば、どんな仕事だったらいいのか。
逆にどのような仕事であれば、あなたの社会的な価値を見出すことができるのかなど、社会全体の中において、あるいはあなたの人生全体を通して、あなたが欲している金運がどのようなものであるかを判断していきます。
金運という一点だけを見つめるのではなく、全体の中の一部として、全部関連がある、巡っているという状態を見ていくのです。
運をひらき人生をより良い方向へ。流れに乗る人生セミナー
さらに、漢方が目指すのは心身相関という健康状態です。
心と体は連動しています。心が少し落ち込んでいる、緊張しているといったときには体の臓器にも何らかの影響があるものです。物理と目に見えない世界が連動しているというところで神社学との親和性も高いのです。
そこで、
「人生の良い波に乗りたいと思いつつも、これまで何をやってもうまくいかない」
「運を良くしたいが、今までのやり方では頭打ちだと感じている」
そんな方にこそ、漢方学との連動性を学びながら、神社を活用する方法を学んでいただきたいと考えています。
場合によっては、元気を取り戻すため、エネルギーを補うために漢方学を生かしていただきたいのです。
その想いから企画したのが、漢方専門医、外科認定医としてご活躍中の小暮晃子先生とのコラボセミナー「漢方学と神社学で整える、流れに乗る人生セミナー」です。
神社学を学ぶということは、漢方学を知れば知るほど、漢方学を学ぶのと同義といえるほどに表裏一体であるといえます。
健康になるための単一的な視点ではなく、より広い視野で包括的に神社学と漢方学の融合をご一緒に学んでいきましょう。
セミナーの詳細はこちらからご覧いただけます。
こちらのブログでは心魂体のセルフメンテナンスについてお伝えしています。
心魂体(しんこんたい)のセルフメンテナンスをバランスよく行う必要性とは
5日間無料メール講座 運が動き出す! 『整える力』を身につける神社活用法
がんばっているのに、成果が安定しない。
努力しているのに、流れが続かない——
その原因は、行動ではなく“整えの土台”かもしれません。
5日間無料メール講座
『運が動き出す!整える力を身につける神社活用法』
神社は「お願いをする場所」ではなく、
本来は“自分と環境のリズムを調える場所”。
この講座では、全国延べ2万社を巡って体系化された神社学から、運の流れと調和するための“整える力”を、心理学と風土の視点でお伝えします。
がんばる前に、整える。
そのひと工夫が、運と成果の差になります。
あなたの運をひらき、人生の流れに乗る 古代神道の知恵を学ぶ『神社ゼミ』
変化のスピードが加速する今、何を選ぶか以上に、「どんな状態で選ぶか」が問われる時代。
だからこそ、焦って動く前に、自分の軸を整えることが、未来をひらく大きな差になります。
神社ゼミは、古代神道に基づく“日本古来のマインドフルネス”を軸に、心・魂・体のバランスを整えるための学びと実践ワークを、毎月お届けする通信講座です。
自然の流れと調和しながら、自分の感覚を取り戻していく。
その積み重ねが、選択の質を変え、運をひらき、人生をしなやかに進めていく力となります。
その他のブログ
神社と漢方の意外な3つの共通点。より広い視野で包括的に学ぶ意味とは
目次大きく3つの共通点がある神社と漢方古来、根付いてきた神道の影響により日本になじんでいった漢方歴史的に見ても共通点の多い漢方と神社一部が全部、全部が一部。包括……
2025年07月03日
「劇場版『名探偵コナン』」と「神旅®」~忘れ去られた神様との繋がり感を取り戻す~
「目の前にいるわけではないのに、遠い昔ここにいた方々と出会い、通じ合えたような気がした」 先日、「神旅®アウェイク」を行った宇佐の地で、歴史上の人物に共感し、ご……
2025年06月13日
【光輝ブログ】アメリカの海軍史研究者にも「幸運艦」といわしめるほど名を馳せた駆逐艦「時雨」
旧日本海軍が所有していた艦はほとんどが悲劇的な結末を迎えています。ですが、そんな中でも不思議なほどに被害を受けることなく生き残った艦が何隻かあります。 「幸運艦……
2025年06月02日
日本古来のマインドフルネスで整える自分軸。経営者に伝えたい決断力の高め方
アテアでは先人の知恵を大切にし、それらを人生や仕事に生かしていただくための知識や具体的なワークをお伝えしています。ですが、先人の知恵とはどういったものか具体的に……
2025年05月30日
【見えない世界の基本①】人も土地も物も。誰もが持つ情報空間とは
アテアでは、「神旅®」を始めとするセミナーやビジネスコンサルティングなど各種サービスを通して、皆さまが望む未来へと向かうためのお手伝いをさせていただいています。……
2023年11月27日