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近頃、SNSなどで目にすることが増えた「運」についての話題。「開運日」や「運気アップ」など普段から「運」を意識する方も多いのでは? 経営においても人生の上でも、少しでも良いことがあればと、誰しも思うものです。
ところで、「運」とはどのようなものなのでしょうか。今回は、「運」をどう捉えて、経営に生かしていくと良いのかをお伝えします。
日本を代表する経営者たちが重視した無形のもの
松下電器(現パナソニック株式会社)を興した松下幸之助。本田技研工業の創業者・本田宗一郎。そして、京セラや第二電電を創業した稲森和夫。そんな偉大な経営者たちが、そろって言及しているのが「運」の大切さです。

この方々は、「運」だけを頼りにしていたわけではありません。自分の力の限りあらゆることをやり尽くすからこそ、何かの「もう一押しの力」を感じていたのではないでしょうか。「自力」を尽くした方ほど、目には見えない無形なものの大切さにたどり着いているのです。
無形なものは信用ならない?
「運」などの無形なものは、スピリチュアル的な要素が強いものと感じるかもしれません。ですが、目に見えないものに対して、日本人の印象が変化したのは明治時代以降なのです。
明治期に入り、世界から流れ込む科学力や技術力の進歩に日本人は目を見張ります。そして、近代化に伴い、物質中心の考え方が進み、戦後の高度成長期を経て現代へと繋がっていきます。

イギリスで産業革命が始まるのは1760年代。そこから1830年代までに大きく技術革新が進みます。また、この頃から土の時代も始まったといわれています。
物質的な豊かさに心が向いてしまった結果、日本で大切にされてきた独自の文化や自然感などがおろそかにされてしまうように……。すなわち、目に見えない無形のものに対する考え方も変わってしまったのです。
「自力」を尽くすからこそ発揮される「運」のエネルギー
「もっと早く移動したい」、「空を飛びたい」という想いから自動車や飛行機が生まれました。そもそも、物質が重要と言っても、想いや願いから始まっているものです。

そうした想いを実現するまでには、数えきれないほどの失敗や苦難もあったことでしょう。それでも、あきらめることなく挑戦し続けた結果、ふとしたきっかけで解決の糸口が見つかったのかもしれません。
その「ふとしたきっかけ」が「運」というエネルギーと言えます。「自力」を尽くすからこそ「運」の力が発揮されるということです。おそらく、名経営者たちはこのような体験を数多くしてきたはず。なればこそ、そろって「運」の大切さを強調するようになったのでしょう。
土の時代から風の時代へと移り変わり、無形の想いや思考へと価値が変化しています。ちょうどその変わり目に立つ私たち。これからはより無形のものが重んじられる時代になっていきます。経営に「運」のエネルギーを生かすためにも、まずは自分自身の力を発揮できるよう準備していきましょう。
【関連記事】本格的な「風の時代」へ 経営に取り入れるべき思考とは
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