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責任ある立場で経営やビジネスに携わる皆さんに、研ぎ澄ませていただきたいもの。それはご自身が備え持つ五感です。
そもそも「五感を研ぎ澄ます」とはどういうことなのか。どのようなことが身についていくのかについて考えてみましょう。
五感を使って「流れ」を見極めていた先人たち
はるか昔、多くの先人たちは田畑をおこし、米や野菜を作り暮らしていました。当時はもちろん、テレビもインターネットもなく、専門家が天気予報を発信してくれるわけでもありません。
ですから、彼らは自然の流れを自らの五感で感知し、判断・行動していました。季節の移り変わり、風向きや風の強さ、雲の動き、海の潮の様子などあらゆるものに対して五感を総動員して、生活に役立てていたわけです。
彼らにとっては、作物が育たないこと、収穫ができずに食べられないということは死に直結します。
五感を使って自分の身の回りの変化を敏感に感じ取り、味方につけられるかは死活問題だったのです。
現在の私たちは、昔のように本当に食べるものが何もないという飢えを感じることはありませんね。気候や天災に命を左右されていたという切実さを頭ではわかっても、実感はできないかもしれません。
なので、同様に「五感を大切にしましょう」といわれてもいまひとつピンとこないでしょうか。
しかし、先人たちが自然の流れに対して五感を使ったように、経営やビジネスを進めるにあたっても、五感を使うのは大切なことなのです。
五感を研ぎ澄まし、生かすための内省
例えば、取引先との商談の場面や社内のコミュニケーションにおいて言葉だけをうのみにして、判断を誤ることがあるかもしれません。
そんな時、聴覚で受け取った言葉だけではなく、表情や目の動きを見る。相手の醸し出す空気感を読み取ることでそんな事態を避けられるはずです。
これは五感を働かせてこそのこと。
経営のための判断材料を豊富にしていくために、物事を多角的に捉えるのにも五感を使うのは大いに役立ちます。
ただ、五感を使うと言っても、感じるだけでは活用するまでには至りません。そのために必要となってくるのが内省なのです。
感じ取ったものが、自分にとって心地良く反応するのか。それとも、違和感を感じるのか。
定期的に分析し、その感覚や考えを積み上げていきましょう。
この時、「答えを見つけよう」とはしないのが内省のコツです。受け止めたものと自分の中にあるものとを向き合わせて、内面を掘り下げることに注力してみてください。
「モヤモヤ」さえも自分の財産
五感で感じ、内省をするに従って、何となくモヤモヤすることもあるかもしれません。
おそらく、このモヤモヤの正体は、これまでの人生の中で気にはなっていたけれども、あえて向き合わずにきたものではないでしょうか。それはもしかするとネガティブな想いかもしれません。
無理をすることはありませんが、できるようであれば思い切って向き合ってみるのもひとつの方法です。
そのような想いも自分の中にあるもの。
捉え直すことにより新しい変化や成長をするためのエネルギーへと変換させていくことができるはずです。
内省により、自分の内面、すなわち「自分の歴史」と向き合うための道標となるのが、大きな歴史の流れです。歴史を引き合いにすることで、漠然とした考えの方向性を定める手掛かりとなります。
私がお伝えする神社風土史は神社を基点とし、それぞれの土地に暮らしてきた先人たちの営みや歴史を総合的に捉えたものです。
その土地そのものの在り方や先人たちの知恵をひもとくことにより内省の手助けをしていきます。
折しも「風の時代」が本格化してきた2023年。
「風の時代」は考えることに重きが置かれる時代です。
このタイミングを逃さず、経営をさらに進めるためにも五感を研ぎ澄まし、内省に取り組む習慣を身につけていってください。
こちらの記事では「神社風土史」について詳しくお伝えしています。
【関連記事】「神社風土史」という考え方
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