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過去に何度も、「歴史を学びビジネスに生かしましょう」といったことをお伝えしてきました。
先人の知恵を深くひもとき、「今」に活用するにあたって私たちアテアの指針を明確にしていきます。そこで、歴史や過去というものの意味を改めて考えていきたいと思います。
「今を生きる」という言葉の本当の意味
私たちは毎日、仕事をし、買い物して食事を作り、食べ、遊びに行ったり、時には何もしたくないなぁと一日を過ごしたりと「今」を生きています。そんな一人ひとりの日々の営みが時代の一部として蓄積されているといったら驚かれるでしょうか。
今日の自分のひとつの選択が何百年後かの世代に影響を与えるかもしれません。
大げさに思われるかもしれませんが、歴史とはそのように積み重ねられてきたのです。
歴史、つまり過去を振り返ってみましょう。
授業で習うような歴史上の人物だけがその時代を生きていたわけではありません。そんな偉人たちを支えたもっと多くの人々が実在していたはずです。
田んぼや畑を耕し収穫したり、家畜を育てたりと懸命に働き暮らしていた人たち。
昔は、現在よりももっと苦しいことが多かったでしょう。それでも、そういう方たちが一人も欠けることなく存在したからこそ歴史は成立してきました。
ひとつの時代が築かれ、それがいくつも重なって歴史となり、私たちの生きる令和という時代に繋がっています。
もちろん、今の自分は、直系のご先祖様がいたからこその存在。そこから、さらに俯瞰して考えてみましょう。
ご先祖様たちとともに生き、関わり支え合った同時代の先人たちがいたはずです。もしかしたら、ご先祖様がその人たちのために生きていたということもあるかもしれません。
自分の直系の血の繋がりばかりではなく、それぞれの時代を一緒に生きた先人たちがいた。だからこそ、「今の時代、今の自分が存在する」と幅広く、さらに深く観点を変えていきます。
そうすると自ずと見えてくることがあります。
自分も同様に時代をつなぐために「今を生きている」ということ。
先人たちがつないでくれたように、自分も「命のバトン」をつないでいる最中だということです。
過去から未来へ「生きる」ということ
先人たちから引き継いだ「今」を今度は次へと繋げるため、私たちは生きています。
ということは、「生きている」のはすでに大きな価値があるのです。
「世間に認められるようなことをしなければ!」
「何か実績を上げなければ生きる意味がないのでは?」
と、焦る必要はありません。
日々、いろいろな苦しみやお悩みもあれば、喜びもあるでしょう。
それでも毎日、未来に向かい進むことそのものが人生における大きな実績となります。
「生きている」ことは絶対的な肯定なのです。
そのような基盤をふまえて事業や仕事に向き合ってみましょう。ゆるぎない安定感や自信を得られるはずです。
自分が歴史の一部であると意識するために
歴史という過去から未来へのつながりの中、自分は今、小さな点にすぎないかもしれません。
しかし、確実に必要な点なのだと、とらえていきましょう。
それがアテアで考えていきたいことのベースともなります。
自分が歴史の一部であると意識するのは、一朝一夕では難しいかもしれません。
ですから、過去の営みとしての歴史を自分と繋がりのあるものと考え、折に触れ、感じてみてほしいのです。
歴史とは果てしない大河のようなもの。
その水の要素は歴史上の中心人物をはじめ、ご先祖様や彼らと助け合った大勢の人々、一緒に存在していた動物たちや草木といったあらゆるものから成り立っています。
それらが大きなうねりのように流れ込んできて、未来という大海原に向かっていくのだということ。
歴史のとらえ方を改めて見つめ直してみましょう。
そして、その知恵を糧として穏やかに生き、未来につなげていけるとよいですね。
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