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大杉日香理ブログ

BLOG

イノベーションやダイバーシティを実現する 「やおよろず」の考え方を今こそ学ぼう

イノベーションは非日常から生まれる

ATEAでは10月1日、新しく会員制度がスタートしました。
その名も「やおよろずClub」。
無料会員、有料会員(月額制)の2種類があり、どちらもこれまで以上にお届けする情報やエネルギーの濃度を上げたサービスとなっています。

このClubの名称にある「やおよろず」ですが、これがどのような意味を持つ言葉かご存知でしょうか。
漢字にすると「八百万」であり、言葉自体は「すべて」を表しています。
ですが、それだけでなく、ビジネスや毎日の生活においても、今後重要なキーワードとなる考え方を私たちに教えてくれるものなのです。

例えば、「イノベーション」です。
ビジネスの中で重要なものの一つがイノベーションの創出ですが、脳科学や学問の域での研究でもわかっているように、イノベーションは“自分の日常の中”からは生まれません。

いつもいる安心安全な場所、当たり前になっている環境、また勝手知ったる関係性の中からイノベーションは起こりにくいということです。

特にコミュニケーションにおいては、日本人は“主語を言わなくても「あれ」「これ」「それ」で通じる相手”と仕事をしたがる傾向にあります。

こうした日本人特有のつながりを「和の精神」ともいい、共通認識が共有されている人々の間でないと通じない関係性でもあります。

“違い”を排除する現代の和の精神

和の精神はもちろん、日本人ならではの良い文化でもあります。
しかし、イノベーションを起こすなら、どうすれば相手に伝わるか、また、相手が何を伝えようとしているか、それを掴むために常に神経を尖らせているような、自分にとって“当たり前ではない世界の中”に身を置くことが重要です。
要は、そうした脳の使い方をしているからこそ、新しい発想が生まれるのです。

イノベーションを起こしたいのなら、自分とは違う考え、違う意見、違う常識、違う倫理観、違う哲学など、人生を生きていく上での根幹部分から違う人たちと交わり、違いを理解する努力をし、わかり合おうとする姿勢がこの上なく必要です。

ですが、現代の和の精神は、違いを知るためや、分かり合うために努力するという点においては、大きく足を引っ張っているのが現状です。

もちろんグローバルに目を向けている方の中には、和の精神を持ちつつも、“非日常”から新しい視点を得ているバランスの良い方もいます。
しかし、残念ながら大抵の日本人が認識している和の精神は、「言わなくてもなんとなく分かるよね」から始まる世界を指しているのではないでしょうか。

これは、見方を変えれば、円の曲線部分が少しでも乱れたら、乱す人を排除しようという無意識の圧力が生まれる世界です。
しかし、実は本来の和の精神は、いろんな違いやいろんな当たり前を混ぜていく中から新しい円をつくろうというものなのです。

それが、今は出来上がった円を壊さないようにしようという考えに変わってしまった。
これでは、イノベーションを起こそうと思っても無理ですし、多様性が叫ばれる時代に違うものを排除するという視点が無意識に働くような社会になってしまいます。

聖徳太子が第一条に込めた思い

今から約1400年前、和の精神を説いたのが聖徳太子です。
「和を以て貴しと為す」。
日本で初めて制定された憲法「十七条憲法」の第一条に記載されたその言葉は、当時、すでに大切な共有概念だったことが想像できます。
なぜなら、唐突に誰も知らない核心的なことを第一条に記しても、誰も受け入れないはずだからです。

では、なぜ聖徳太子は憲法の第一条で和の精神を説いたのでしょうか。
当時の社会情勢を見るとその理由が見えてきます。

遣隋使によって最新技術や新しい文化を隋から持ち帰るなど、大陸との交流が盛んになっていた頃です。
聖徳太子は強い大陸に対し、どうやって日本という国を対等に持っていくかということを、外交として考えていたのでしょう。

日本の中だけで、権力者争いをしたり、自分たちの常識を構築したりするのではなく、外国の新しい文化や考え方を取り入れながら、他国とフェアに付き合っていくための憲法として制定したわけです。

しかし、よくよく考えてみれば、そうした海外との関係や、今のダイバーシティなど国を超えた新しい概念の広がりを見てみても、聖徳太子の時代と現代は状況的にそれほど変わらないとも感じます。

そこで、聖徳太子よりもさらに昔、それこそ縄文時代からつながるようなやおよろずという考え方を取り入れて、あらためて今の時代を考えてもらいたいというのが、「やおよろずClub」の名称に込めた意味でもあるのです。

すべては命のつながりの中に存在する

皆さんが現実世界の中で自分の力を発揮しようという時に、誰もいない無人島で発揮しても仕方ありません。
やはり他者がいる世界で、自分が人の役に立つことができた時、お互いにうれしさを覚えるはずです。

それならば、自分とは当たり前が違う世界に向けても、自分の力をどう発揮しようとか、何が相手にとっての価値になるか、という視点を持ってもらいたいのです。
その時に活用してもらいたいのが、やおよろずの考え方です。

やおよろずは、すべてのものに神様が宿るという考え方がベースになっています。
それは、例え髪の毛であろうと、指1本であろうと、お菓子であろうと、漬物であろうと、神様として扱っていくということです。

常識も通用しない、種族ですらない、下手をすると生き物ではないものに命を見るという考え方。
もう少し噛み砕いて説明すると、お菓子や漬物も、命の連鎖の中から生まれた尊いものだと捉える視点です。

経営者なら、例えば万年筆を販売する会社の場合、商品を作り上げていく過程で多くの人材の時間(命)を使い、その先に万年筆が出来上がっているということを理解するということです。
つまり、すべては命のつながりの中に存在する。

そして、万年筆には万年筆の価値があり、その価値を感じるからこそ、それを手にしようと思うわけです。
そう考えると、経営者は価値を売っているのであり、物そのものは媒体でしかないことがわかります。

まずは尊び、受け入れることから始まる

スマートフォンであろうと、お財布であろうと、持っているバッグであろうと、身の回りにあるものすべてが、もし神様だとしたら。
それはすなわち、あなたも神様ということです。

つまりは、どれだけ相手の中に神様を見るか、ということは、自分の中にどれだけ神様を見るか、ということにつながります。

そして、物質だろうと、そうでなかろうと、すべては神様ですから、まずは「尊ぶ」ことが大事になります。
それは、どんなに考え方や在り方が違おうと、受け入れることから始まるということです。

世界は自分にとって決して敵ではありません。
周りが敵だらけだと感じてしまえば、いつもファイティングポーズを取ることになります。
特に目には見えないウイルスが猛威をふるっている今の状況ではなおさらです。

その中でもホッと一息つけるかどうかが、状況を切り替えるきっかけにもなります。
やおよろずClubはそうした考え方や、生き方を知るための場所でもあるのです。

みんな違って、みんないい。
だからこそ、固定観念に惑わされず、常に新たな視点を持っていられる。
こうした考えのもと、スタートを切ったやおよろずClubに参加していただき、より多くの方にイノベーションや多様性を実現する“非日常”を体感してほしいと切に願っております。

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