シンガポール巡拝と龍脈②

シンガポールの建国記念日は、8月9日である。

これは1965年に、お隣のマレーシアから独立した日だそう。

シンガポールを訪れたのは6月だが、8月の建国記念日のセレモニーの練習がすでに始まっていた。

毎週土曜日は交通規制をして、街をあげての練習をする。

ふと思った。

日本は世界も認める、国の歴史の長さでは世界一だが、
建国記念の日に国をあげてのセレモニーはしない。

そもそも、建国記念の日がいつで、その建国記念の日は、
どのような経緯があるかを意識している人は人口のどのくらいだろうか。

大平洋戦争が終わり、1948年(昭和23年)に廃止されるまでは、
建国記念の日は紀元節と呼ばれていた。

現在の今上天皇は126代目となるが、126代目となるということは、当然初代がいて、
2代目がいてと、代々の天皇が続いて126代目だということだ。

途中、本当は実在しないのではとか、途中で皇統が途切れているのではとか、
様々な説はあれど、初代がなくて突然126代目になるはずはなく、
実在しなかろうと、皇統が途切れていようと、抜け漏れることなく数字が続いているのである。

そんな長い数字の連なりの初めは、初代の神武天皇である。

天皇という呼び名は、40代の天武天皇の頃に定まったと言われているから、
神武天皇の当時は天皇とは呼ばれていなかった。

この頃の大和朝廷は、天皇が即位したとはいえ盤石とは言えず、
日向(現在の宮崎県)から遠く大和(現在の奈良県)まで、遠路はるばるやってきての即位だ。

とはいえ、初代の天皇は紀元前660年に、奈良の橿原で即位した。

この神武天皇の即位から数える紀年法を皇紀という。

現在が西暦2019年だから、神武天皇即位は紀元前なので660年を足すと、皇紀2679年となる。

つまり日本は神話の時代から数えると2679年続いているということになる。

(今回の趣旨から外れるので、紀元節の始まりや、皇紀使用の歴史的状況については割愛する)

とはいえ、実際に3000年近く経っているかというと、かなり怪しい部分がある。

前述したように、実在が不確かな天皇も存在するので、
あくまでもフィクションを含めた神話部分もあることを忘れてはいけない。

現在のところ、実際したであろうと言われている最初の天皇も学者によって様々だが、
どちらにしても余裕で1500年は遡れるから、
やはり日本は世界で一番長く続いている国であることは間違いない。

だからこそ、長い歴史をざっくりとでも流れとして掴んでおくことは大切となる。

特に、フィクションであろうとなかろうと、自国の建国神話は重要だ。

自国の建国神話を知らないと、根無し草になりやすい。

全員がそうなるとは言わないが、人生様々な紆余曲折がある中で、
心の奥深くで踏ん張る力になるのは、自分のルーツや
それに連なる自国と自分の繋がり感の強さが鍵となる。

最初がフィクションであろうと、まったくの作り話ではなく、
建国神話はその国の風土に培われた精神性や文化、歴史が織り込まれていることが多い。

話そのものが作りものだとしても、端々に描かれる細部には、その国の本質が宿りやすい。

そういう視点で神話を見れば、神話を知らない、歴史を知らないということは、
自分がどこから来たのかという繋がり感が生まれにくい。

植物が根を生やす土地がなければ枯れゆくように、
自国の歴史を知らないというのは、自分に自信を持てというのも無理な話だと思う。

何故なら、自分の過去、そこから繋がる先祖、先人の営み。

それらすべてが歴史であり、植物に例えれば土地であり、栄養だから。

つまり、自分のルーツである、自国の歴史を知らないということは、
今の自分に繋がる養分を得ることをせずに、生きようとすることに近いのだ。

植物が土地を必要とするように、動物である人間にはルーツや歴史という繋がり感が必要で、
生きていくための底力は、繋がりをどれだけ強く認識しているかどうかで、大きく異なってくる。

もちろん誰だって先祖はいて、繋がりがない人は1人も存在しない。

大切なことは、それを納得して認識しているかどうかで、
例え親を知らなくても先祖はいるのだと心の底から腑に落ちているかということだ。

腑に落とすためには、頭で理解しているだけでは弱く、
やはり腑に落とす=『当たり前』レベルで感じていることだと思う。

当たり前レベルで感じるためには、しばらくは日々の中で、
先祖に想いを馳せ、繋がっていることを事実として頭で考え続けていくことが、
地味なようで実は1番の近道。

近いなら御墓参りに行くのも良いだろうし、仏壇があるなら毎日お線香をあげても良いと思う。

忙しくて。
お墓が遠くて。
そもそもお墓の場所がわからなくて。

なんらかの事情で参れなくても。

その方法がダメなら、別の方法を考えてみればいい。

ひとつ考えて、ダメならふたつ目。
ふたつ目がダメなら、みっつ目。

そんな風に出せる限りの方法を考えて考えて考え抜くことを、
日頃から脳の訓練としてやっておくと人生の選択肢が増えていく。

単純にうまくいく確率が増えるし、何よりも諦め前提で考える思考ではなくなる。

ダメなら次と考えていくことは、自分の望む状態に近づけるために思考を活用していくことに繋がる。

結果として、タフネスな精神力にも繋がるし、それがブレない自分軸を支える力となる。

やれない理由は探せばいくらでも見つかるし、新しいチャレンジをするより、
チャレンジしない方が失敗もしないから精神的に落ち着くかもしれない。

でも、考えてみて欲しい。

時代はどんどん変化して、一瞬として同じ時はない。

そんな流れゆく時代の中で、失敗しないことを優先し過ぎて安全パイだけを選び、
チャレンジすることから遠ざかっていくことは、結果的に

諦めずに考えることも、
タフネスであることも、
ブレない自分軸も、
新しいチャレンジをすることも、
やらずに過ごしていけば、
いざという時にやろうと思っても簡単にはできない。

何故なら、人は習慣の生き物だから。

常日頃からの考え方、それに基づく行動、その結果という意思決定の繋がりが習慣となる。

だからこそ、敢えて『意識的に』チャレンジするという選択をしていかないと、
あっという間にその感性はバキバキに錆びてしまう。

話が逸れたが、途中の話も大切なプロセスでもある。

プロセスとは、繋がり感そのものだから。

結果も大切だが、プロセスをないがしろにして結果ばかり追い求めると、
ルーツや歴史を知らないのと同じように、本来の自分との繋がり感が弱くなっていく。

繋がり感が弱まれば、自分に対する自信も生まれないし、
チャレンジする意欲も無くなって、気がつけば安全パイばかりが目につくようになる。


な視点で語られるが、人生を生ききるための繋がり感の育成のため、
真っ当な自己肯定感や自己重要感の育成、そして何よりも新しい世界に向けて、
チャレンジし続ける意欲と熱意と実行動の源泉となることだと思う。

歴史に学ぶことも大切だろうが、時代も運気も登場人物も違えば、事象の繰り返しにはならない。

その意味では、要素が変化しても、本質として変わらない部分を抽出し、
世界の理解に役立てるのも、歴史のひとつの学び方だろう。

これだけ膨大な歴史というデータがあるからには、学び方もひとつではありえない。

だからこそ、そのひとつとして、これからの未来あなたのために、
歴史を知っていくことをお勧めしたい。

すでにある程度ご存知だとしても、まだまだ知らない歴史は山のようにある。

いつでも、学ぶ題材は周辺に溢れているし、それこそが新しいチャンスかもしれない。

まずは、自国の建国神話から始めてみると、新しい発見も多いかも(^^)

そして、想いを馳せてみてほしい。
あなたのルーツへ、先祖へと。

続けていくうちに、小さな変化かもしれないけど、確実にあなたの内側が変わってくるはず。

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大杉 日香理
著述家/講演家/龍使いⓇ考案者 大杉日香理(おおすぎ・ひかり) ・株式会社ATEA代表取締役 10万部超えのヒットとなった『「龍使い」になれる本』(サンマーク出版)の著者であり「龍使い」の第一人者として神道系スピリチュアルブームを起こした累計発行部数23万部を超えるベストセラー作家。 龍神や妖精など見えない世界の存在や、他人の思考が見えてしまうという優れた感覚を持つ。この能力を封印して30年過ごすも、父親の他界で忘れていた幼少期の体験がフラッシュバックし、能力が活性化する。 その後、歴史、地政学、神話、ビジネス、栄養学などを基盤とした、現実をより良くするためのスピリチュアルを体系化し、株式会社アテアを設立する。 事業開始10年間で参拝した神社は、延べ10,000社。その体験を活かしたアクティブラーニングである「神旅Ⓡ」は毎回満席、リピート率は90%以上と驚異的。 現在は、個人の開運神社をリーディングしてお渡しする通信ファイル「産土神リーディングⓇ」や経営者向けの運気コンサルティングや、龍使いとして龍神のことを学ぶセミナーも全国各地で人気を博している。また行政向けの講演活動、書籍の執筆活動、雑誌への寄稿など著述家としても精力的に活動している。 近年、神社を入り口とした地方創生、地域活性化のプロジェクトにも力を入れている。 著書に『「龍使い」になれる本』(サンマーク出版) 『幸せと豊かさへの扉を開く龍神カード』(河出書房新社) 龍神とご縁を結ぶ 「龍使いⓇ」ノート(宝島社) 『龍神の力をいただく「神旅Ⓡ」のはじめ方』 (KADOKAWA)、 『龍のご加護でお金と幸運を引き寄せる7日間ワークブック』(マガジンハウス)、 『龍神とつながる強運人生』(ダイヤモンド社)などがある。